2018年シーズンを放棄するというリビオン・ベルの決断に関する議論がしばらくの間、止むことはないだろう。

二重の脅威にさらされているベルの最終的な落ち着き先や、オープン市場における関心度の状況に関する話題はすでに盛り上がりを見せ始めている。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートは『NFL GameDay Morning（NFLゲームデーモーニング）』で、ランニングバック（RB）のベルが1年1,700万ドル（約19億1,000万円）を超える契約を欲しているようだと語り、次のように付け加えた。

「昨年の彼はスティーラーズに1,700万ドルを要求していた。新たな年にも、さらに高い（サラリー）キャップとなる1,700万ドル以上を要求するようだ。また、相当な保証金も求めており、私の知る限り、その額は4,500万ドル（約50億7,000万円）程度だとのことだ。（中略）彼はおそらく5年8,500万ドル（約96億円）クラスを要求している。先に多くの額が支払われる契約であることを考慮すると、もしベルの望み通りになった場合、契約1、2年目の年俸が2,000万ドル（約22億5,000万円）を超えることもあるだろう」

ラポポートはスティーラーズがベルに対してトランジションタグを貼り付ける可能性は「現実的にもかなり高い」と指摘しているが、これは単純に今後ベルが受け取るオファーシートにスティーラーズがマッチするチャンスを与えるものだ。スティーラーズの嫌った保証金が上積みで先払いとなる契約をベルが結ぶ場合、ベルは新たな街へと飛び立つことが確実となるだろう。

1シーズンをまるまる棒に振ったベルの決断がフリーエージェント（FA）のステータスにどのような影響を与えるかという議論は今後の数カ月にわたって繰り広げられるだろう。1シーズンを全て欠席するような選手に大金を投資する球団はあるのか。はたまた、常にハードなヒットを受けるポジションのベテラン選手にとって1年の休暇がポジティブなものとなったのだろうか。

ベルを求める者の数が多ければ多い程、彼が求める数字により近づいていくだろう。通常、入札合戦は2チーム以上が揃わなければ始まらないが、この市場には現時点ですでに十分な数のチームが集まっているようだ。

ラポポートはニューヨーク・ジェッツ、サンフランシスコ・49ers、デトロイト・ライオンズ、ヒューストン・テキサンズらがベルの獲得に興味を示している球団だと伝えている。

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