ギャレットHCにとって契約が残り1年となったまま迎えるシーズンは初めてではない。カウボーイズのHCにフルタイムで就任して以降、最初の3年は3シーズン連続で8勝8敗となり、契約延長のないまま突入した2014年のシーズンにカウボーイズは12勝4敗でNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）東地区を制覇している。

シーズンの総崩れを免れた今季のギャレットHCは後半の8試合で7試合に勝利し、地区タイトルを奪うことにも成功していた。シアトル・シーホークスとのプレーオフ戦ではホームで見事勝利したものの、ディビジョナルラウンドでロサンゼルス・ラムズを相手に30対22で破れ去っている。

仮にジェリー・ジョーンズオーナーがこの先数カ月で方針転換しない限り、ギャレットHCはダラスでの職を賭し、相当な覚悟で2019年シーズンに臨む必要がある。

チームは31日、攻撃陣の空気を入れ替えようとケレン・ムーアを攻撃コーディネーター（OC）に、ジョン・キトナをクオーターバック（QB）コーチに指名した。

ジョーンズオーナーは地方ラジオ番組『105.3 The Fan（105.3ザ・ファン）』の中でギャレットHCに対する考え方を明かしている。

『ESPN』によれば、ジョーンズオーナーは「このチームをフットボールの試合で勝たせるための能力に関する限り、現在の彼の状況を見れば私がジェイソンに対してどのように思っているのかははっきりと分かるはずだ。われわれが何をしてきたか、過去数年間を振り返ってみれば、結構良い勝利数が記録されているのが分かるだろう。（それでも）まだ十分ではない。もっとだよ」と述べていた。

カウボーイズは契約を延長する前にギャレットHCがチームをもっと圧倒的なシーズンに導くことを期待している。

【S】