カウボーイズがOCにムーア、QBコーチにキトナを指名
2019年02月01日(金) 11:19ほぼ筒抜けだった情報がようやく正式なものとなった。ケレン・ムーアがダラス・カウボーイズの攻撃コーディネーター(OC)に就任する。
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のディビジョナルラウンドでロサンゼルス・ラムズに敗戦してから6日後にスコット・リネハンを解任したカウボーイズが、現地31日(木)にムーアをOCに指名した。また、この動きに付随してクオーターバック(QB)コーチにはジョン・キトナが指名されている。
現在29歳のムーアにはQBコーチとしてのコーチングキャリアがまだ1年しかない。プレーヤーを引退してからもわずか2年のムーアはその当時、トレーニングキャンプで足首を負傷する前までは短期的にデプスチャート上でQBダック・プレスコットよりも上位にいた人物だ。ムーアがQBコーチから昇進した理由は今季のプレスコットがプロボウルに選出され、キャリアハイとなるパスヤード数(3,885ヤード)、アテンプト数(536回)、パス成功数(356回)を記録した成果を受けてのものだろう。2週間前にリネハンがチームを去った際、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは元ボイジー州立大学のスター選手であるムーアがカウボーイズのOC職に就くだろうと報じていた。
一方で、カウボーイズでNFL選手としてのキャリア15年目を終えたキトナは過去7年間を高校のヘッドコーチ(HC)として過ごしていた。キトナは昨年10月にOCとしてサンディエゴ・フリート(AAF/アライアンス・オブ・アメリカン・フットボール)に雇用されていた。
2018年シーズンのカウボーイズは後半から猛烈な勢いで盛り返したものの、トータルヤード数と得点数はリーグ22位に終わっている。これに対し、今季とほぼ変わらないメンバーだった2016年シーズンは両カテゴリーともにリーグ5位にランクインしていた。リネハンが5年プレーコールを行った後、その役目がムーアに引き継がれるのか、あるいは、HCジェイソン・ギャレットに引き継がれるのかはまだ分かっていない。ギャレットHCの契約は残り1年となっている。ラポポートによると、カウボーイズが今オフシーズン中にギャレットHCの契約を更新する見込みはなく、来季は2019年後もチームのHCを務められるかが試される正念場となっているようだ。
【S】