ダラス・カウボーイズのダック・プレスコットはNFL史上最も高額の報酬を受けるクオーターバック（QB）になることを望んでいる。それは最新の契約交渉におけるプレスコットの要望から明らかだ。

契約最終年を迎えて延長についてチームと話し合いを行っているプレスコットが1年あたり3,000万ドル（約31億6,000万円）の契約を断り、年額4.000万ドル（約42億2,000万円）を目指していると、現地12日（月）に『NFL Network(ネットワーク)』のジェーン・スレーターが話し合いについて知る情報筋の話を元に伝えた。

『Spotrac』によれば、プレスコットが年平均額（AAV）4,000万ドルの契約にサインすると、3,500万ドル（約36億9,000万円）を受け取るラッセル・ウィルソンを500万ドル、約14.3％越えて、リーグでAAV最高額のQBが新たに誕生する。一方、3,000万ドルだとAAV5位のマット・ライアンに並ぶことになる。

次点にそれだけの大差をつける最高額QBとなるような契約にカウボーイズが合意する見込みがどれほどあるかについては分からないが、おそらくごくわずかだろう。スレーターがつけ加えるように、プレスコットの年額4,000万ドルの要望は“交渉とビジネス”のためのものであり、最終的に合意する数字は3,400万ドルから3,500万ドルほどになりそうだ。

プレスコットがNFLで最も高額のQBとなる契約延長にふさわしいかどうかについては、カウボーイズとプレスコットの話し合いが始まったときから議論となってきた。カウボーイズの先発QBを務めてきた3年の中でプレスコットはチームを32勝16敗に導き、2度のプレーオフ進出と2度のNFC東地区タイトル、プレーオフ1勝を記録している。2016年のオフェンス部門最優秀新人賞に輝いたプレスコットはこれまでにパス成功率66.1％、タッチダウンパス67回、被インターセプト25回を記録し、プロボウルで2度プレーしてきた。

プレスコットは自身がトップクラスの契約にふさわしいと信じている。カウボーイズがプレスコットの特大の要望に応えるかどうかは、今後分かってくるだろう。

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