ダラス・カウボーイズ対ピッツバーグ・スティーラーズのホール・オブ・フェイム（HOF）・ゲームは中止されることになる。

新型コロナウイルスの感染拡大により、プロフットボール栄誉の殿堂は現地8月6日（木）に予定されていたプレシーズン開幕戦の中止を発表することになった。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートがリーグ関係筋からの情報を伝えている。

それに加えて、8月8日（土）の授賞式も2021年に延期されるという。今年は近代選手からセーフティ（S）スティーブ・アトウォーター、ワイドレシーバー（WR）アイザック・ブルース、オフェンシブラインマン（OL）スティーブ・ハッチンソン、ランニングバック（RB）エジェリン・ジェームズ、Sトロイ・ポラマルの5人、元ヘッドコーチ（HC）のビル・カウアーとジミー・ジョンソン、そして貢献者としてスティーブ・サボル、ポール・タグリアブー、ジョージ・ヤングの3人が殿堂入りすることになっていた。

最初にこの一報を伝えたのは『ESPN』だ。

HOFゲームがなくなることで、カウボーイズとスティーラーズも残りのチームがワークアウトを始める7月下旬にトレーニングキャンプに入ることになるだろう。今のところトレーニングキャンプの開始日は7月28日（火）とされているが、25日（木）にNFLオーナーたちが開くビデオ会議の中で、キャンプのことも議論される見通しだとラポポートは伝えている。

2週間前、プロフットボールの殿堂の社長兼CEOであるデイビッド・ベイカーはゲームとセレモニーの実施に向けて準備を進めているとしつつ、延期が必要になった場合の対応策も用意していると述べていた。結局、リーグはパンデミックのさなかではゲームを中止することが最も安全だと判断した。

はっきりと新型コロナウイルスの影響によって中止が決まったNFLの主要イベントはこれが初めてとなる。ラスベガスで行われるはずだったNFLドラフトはライブ形式ではできなかったが、バーチャルな形で実施された。

NFLはこれまで繰り返し、予定通りに2020年レギュラーシーズンを開始する考えを強調している。しかし、リーグはパンデミックの中で試合をする難しさに直面しつつあり、HOFゲームの中止はプレシーズン短縮の第1ステージということになるかもしれない。

HOFゲームが最後に中止されたのはフィールドコンディションの安全性に問題が見つかった2016年だ。NFLがロックアウト中だった2011年にも中止されたことがある。

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