フランチャイズタグへのサインは“宙に浮いたまま” とバッカニアーズLBバレット
2020年06月25日(木) 15:46現在フランチャイズタグテンダーにサインしていない選手の中に、NFLのサック王に輝いたタンパベイ・バッカニアーズのラインバッカー(LB)、シャキール・バレットがいる。
もしかすると、それは今週末までに実現するかもしれない。
現地24日(水)、『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』に出演したバレットはサインしていない状況について司会のコリーン・ウルフに聞かれた際、「まだ宙に浮いたままだ。五分五分ってところかな」と応えている。「金曜日にはもう少し情報が出てくるもしれない」
金曜日になにが起きるかは要注目だ。
とはいえ現時点では、シンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)A.J.グリーン、カンザスシティ・チーフスのディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズ、ジャクソンビル・ジャガーズのディフェンシブエンド(DE)ヤニック・ガーコウ、そしてデンバー・ブロンコスのフリーセーフティー(FS)ジャスティン・シモンズと並んでバレットがフランチャイズタグにサインしていないことは事実だ。
ブロンコスとの過去5シーズンでバレットは通算15試合しか先発していないにもかかわらず、昨シーズンは全16試合に先発出場するという離れわざを見せ、バッカニアーズ選手としての単シーズンのサック数記録を更新した。ワーレン・サップが2000年に記録したサック16.5回を大幅に上回り、19.5回という成績を残している。37回のクオーターバック(QB)ヒットはNFLの中でもトップに食い込み、6回のフォースドファンブルは3位にランクインした。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、68回のQBプレッシャーもリーグ3位となったことを何よりの証拠として、バレットがシーズンを通して誰よりも試合にインパクトを与えたという。
バレットの目の前にはサインしていない1,580万ドル(約17億円)のテンダーがあり、7月15日(水)の期限までにバッカニアーズとの長期契約に決着をつけなければならない。
27歳のバレットは昨シーズンを終え、自身を“エリート・パスラッシャー”と賞賛し、プロボウルにも出場した。契約の状況に関係なく、バレットが今後も高い目標を掲げることは間違いない。
「サック数で19.5回を達成するまではスタッツを良くすることが目標だった。でも20回、21回ともなるとさすがに厳しい」とバレットは話す。「それでも高い目標を持っていることには変わりない。俺はただチームの勝利に貢献して、毎試合いいプレーをして、何よりプレーオフに進みたいだけさ」
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