NFLは各チームに、トレーニングキャンプは当初の計画通り現地7月28日（火）から実施される予定であり、ルーキーと一部の選手たちは早めに現地入りすることが可能だと通知した。リーグの副社長兼法務統括責任者のジェフ・パッシュが現地木曜日に実施された電話会見でそう明かしている。

リーグは木曜日に、新型コロナウイルス（COVID-19）のパンデミックが起こっている中でのトレーニングキャンプや2020年シーズンのプランニング、社会正義プログラムの“Inspire Change（インスパイア・チェンジ）”、職場の多様性などの問題に対処するために、各チームのオーナーらとバーチャルミーティングを行った。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルはミーティング後、予定通りのトレーニングキャンプ開始に加え、リーグのフォーカスは“スタジアムでの試合や、われわれのファンをスタジアムとメディアパートナーを通じた方法の双方で引き込むことに備える”ことにあると語っている。グッデルはまた、詳細についてはNFLPA（NFL選手会）と話し合っているとも付け加えた。

今月初め、NFLは選手がいずれチーム施設に復帰した際の手順と手続きについてのガイドラインを発行している。このガイドラインにはNFL選手会の同意が必要であり、NFLのチーフメディカルオフィサー（医務部長）であるアレン・シルズ医師は、新型コロナウイルスに対する技術が今も向上しつつあるため、手順や手続きは随時発展し続けていると述べた。

シルズ医師は木曜日にリーグが“非常に野心的なテストプログラム”を組んでいるとしつつも「テストだけでは全員の健康を保つのに十分ではない。社会的距離を取り、可能なときにはマスクを装着することがきわめて重要だ」と話している。

また、NFLフットボール運営部門副社長のトロイ・ビンセントが報道陣に語ったところによれば、32チームすべてが7月に反人種差別のトレーニングを受けるという。

NFLオーナーらは他に、選手やサイドライン上の人々とファンとの距離を取るために、スタジアムのフィールドに近い部分のシートを覆うことを投票で決定したと『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが伝えている。各チームらはそのスペースを広告に売りに出すことができる。

【A】