NFLがオンフィールドでの活動に近づく中、NFLPA（NFL選手会）は選手たちのエージェントに対し、2020年シーズンに参加することを決断する前に新型コロナウイルス（COVID-19）に関連する可能な限りの知識をつけて戦いの構えを取る旨を必ずそれぞれのクライアントに通達するよう指示した。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが取得した、現地29日（月）にNFL選手会がエージェントたちに連絡した内容によれば、選手会はエージェントに“特定の個人にCOVID重症疾患のリスクを増加させかねない内在的な医学的条件に関する、医療専門家からの助言を含む、COVIDに関する最新の情報をそれぞれのクライアント選手に確実に与えること”を指示している。

「全選手は仕事復帰にあたり、各々の医学的状態を把握している必要がある」とするNFL選手会は、エージェントが「この情報をそれぞれのパーソナルフィジシアンと共に注意深く再検討することが持つ非常に大きな重要性について、クライアントと対話を持たなくてはならない」と続けた。

それを達成すべく、NFL選手会の連絡事項には新型コロナウイルスが引き起こす重症疾患のリスクを高める可能性のある既往症についての20項目ほどの詳細情報をはじめとする“アメリカ疾病管理予防センターが提供する重要なリスクファクター情報”が含まれていた。

NFL選手会は選手らに対し、それぞれのパーソナルドクターに“個人の病歴やNFL選手という職業と照らし合わせた際のリスクファクターについて、あらゆるすべての質問”をするよう勧告する一方、チームドクターにすべてのリスクファクターを知らせることを推奨している。

NFL選手会は「リーグでのプレーに復帰し、シーズンを通してプレーすることを決断するに際し、われわれは各選手が自身の個人的な医療的状況について完全に情報を把握することを望んでいる」と締めくくった。

現在進行中のパンデミックについて、医療の現場にいるトップクラスのプロフェッショナルたちが知識を広げ続けている中、トレーニングキャンプの開始は1カ月後に予定されており、リーグの健康を維持して参加者たちの中での感染拡大を防ぐには、コミュニケーションと教育がきわめて重要になる。NFL選手会による今回の連絡事項は、選手会とNFLが予測不能な状況下で選手たちの安全性を確実なものとするために講じている数々の事前対策における最新の一手に過ぎない。

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