今シーズン、スタンドでワシントン・フットボール・チームのファンが試合を見ることはない。

主な理由に“ファンと従業員の健康と安全”を挙げ、現地12日（水）にチームは2020年シーズンを通してフェデックス・フィールドでのNFLゲームを無観客で行うと発表した。“急速に変化する新型コロナウイルス（COVID-19）の感染拡大状況には十分な注意が必要”と彼らは説明している。

「毎年NFLの最高のファンを迎えられるわれわれは幸運です。しかし、そうしたサポーターや選手、コーチ、そしてゲームデーのスタッフ一人一人の健康を守ることが何よりも重要であり、われわれのファンベースをフェデックス・フィールドに歓迎してシーズンを始めるには現在の新型コロナウイルスの情報ではあまりにも予測不能です」とワシントン・フットボール・チームのオーナー、ダニエル・スナイダーは声明の中で述べた。「リーグの中で3月中旬にフィールドから全スカウトや他の人員を真っ先に呼び戻したチームがわれわれでした。以来ずっと、発展状況を監視し続けています。この決断は決して簡単なものではありませんでした。しかし、連邦、州や地元当局と複数回にわたる議論を重ね、また首都を拠点とする国内随一の医療専門家からも情報提供を得た結果、これが正しい決断との確信を得ました。2020年向けに新しく、イノベーティブな方法でファンの存在を感じられる方法を見つけようと模索中です。安全になり次第、コミュニティーの皆さまをゲートで歓迎できる日が待ち切れません」

シーズン中にパンデミックの状況が改善すれば、状況を見直すとチームは注記している。

2020年にファンをスタンドに入れずに進む計画を発表するチームは増え続けており、ワシントンがそのリストの一番上に加わった。その他のクラブはシーズン開幕後にファンの入場が認められるようであれば、大幅に数を減らして入場させると発表している。

新型コロナウイルスのパンデミックに関してただ1つ一貫しているのは、週単位、月単位で状況が目まぐるしく変化することだ。ウイルスについてはいまだに知られていないことが多く、ワシントンのようにチームたちは試合中もファンを家にとどまらせ、安全第一でプレーすることになる。

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