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ラッシングキングを逃すもモチベーションは高まったとブラウンズRBチャッブ

2020年08月12日(水) 13:39

クリーブランド・ブラウンズのニック・チャッブ【AP Photo/David Richard】

クリーブランド・ブラウンズにとって昨年は計画通りにはいかなかった。しかし、ランニングバック(RB)ニック・チャッブのキャリアにとっては大きな1年だった。

チャッブが2019年シーズンをリーグのラッシングリーダーとして終えた数時間後、テネシー・タイタンズのデリック・ヘンリーがキャリー32回、211ヤードをマークした試合でその記録を上回っている。チャッブは2019年のブラウンズを取り囲んでいたあらゆる苦戦とドラマの中でもラッシングキングの一歩手前まで到達していたが、後にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームまでコマを進めたタイタンズをリードしていたヘンリーという大きな存在の陰になってしまった。

チャッブは現地11日(火)、2位という結果は過去のものに過ぎないと語っている。

「そんなに思い悩むことはなかった。ただモチベーションが上がっただけさ。今年はやってやろうってね。いつもやっているように懸命にワークアウトをして、たくさん走るだけ。あらゆることには理由があると思っているし、ただ仕事を続けて努力すれば、それなりの結果が返ってくる。それが俺のマインドセットだ」とチャッブは報道陣とのビデオ会議で述べた。

2020年にカリーム・ハントがチャッブと共にチームに戻ってくることで、敵ディフェンス陣を恐怖が襲うことだろう。2019年に8試合の出場停止処分を受けたハントの復帰によって、ブラウンズ攻撃陣の多様性と危険性が高まっている。

チャッブはハントについて「もちろんエキサイティングだよ。彼はすごくいろいろなことができる。ボールを走らせるだけじゃなく、スロット外でキャッチしたりね。このチームには大勢がいて、プレーメーカーが多く、誰がボールを持つかについて間違いようがない。一つポジションを選んでみなよ。コーチたちは割り振りで素晴らしい仕事をした。たとえ割り振る必要がなかったとしても。誰か一人が俺たちの一員になれば、俺たちは彼を使うことができる。多分、彼はこのゲームでいい腕を持っているよ」

ブラウンズのヘッドコーチ(HC)であるケビン・ステファンスキーは、複数のタイトエンドと複数のバックスを活用して有利な状況を安定して作り出せるオフェンスをもたらした。ジェネラルマネジャー(GM)のアンドリュー・ベリーも才能を適切に集め、エキサイティングな一団を形成している。

もちろん、同じような話は昨年のブラウンズでもささやかれていた。今回、ブラウンズが望むのはポテンシャルを現実のものとすることだ。その中にはチャッブの戴冠も含まれているだろう。

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