試合日の検査で陽性だったケースとそれに伴うハイリスクな接触情報が判明したのを受け、NFLとNFLPA（NFL選手会）が強化された最新版のCOVID-19（新型コロナウイルス感染症）プロトコルを発表した。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが取得した覚書の主要な変更点として、サイドラインにいる選手を含め、試合にアクティブに参加していないときにマスクや2層構造のフェイスカバーを着用することが全選手と職員に対して強く推奨されているという。NFLとNFLPAは1つのチームにおいて7件のハイリスクな濃厚接触が起こったこと――おそらくボルティモア・レイブンズのこと――を指摘し、選手らが承認されたフェイスカバー等を着用していればこれらが起こらなかった可能性があるとしている。これらの選手はプロトコルに従って5日間の隔離を必要としており、第9週の出場可能性は不透明となっている。

また、試合日のロッカールームで全選手とスタッフがフェイスカバー等を着用することも義務づけられた。これには試合前の時間やハーフタイム、試合後も含まれる。また、試合後の交流のすべてでマスクの着用が義務づけられるとともに、そういったやりとりを避けることが強く推奨されている。

「マスク、もしくは承認されたフェイスカバーの着用が“ハイリスクな濃厚接触”とされるかどうかの違いになるかもしれない」と覚書にはあった。

ホームのチームはホーム側とビジター側のサイドラインの両方に少なくとも250枚の手術用使い捨てマスクを用意しなければならない。

ソーシャルディスタンシングを推し進めるべく、リーグはベンチエリアの設置範囲を20ヤードラインまで拡大することを全チームに要求。椅子の使用は禁じられ、距離を伸ばすためにベンチの追加が推奨されている。

NFLのチーフメディカルオフィサー（医務部長）であるアレン・シルズ医師は、可能な限りすべての予防措置を取ることがウイルスの感染を防ぐために重要だと強調し、感染予防は国中で陽性の件数が増えるにつれて難しくなっていくと述べた。

NFLネットワークのジュディ・バティスタによれば、シルズ医師は火曜日に行われた電話会見で「われわれが言わんとしているのは、マスクがハイリスクな接触を退け得るということだ」と話したという。

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