昨年のフリーエージェント（FA）期間にはうまくいかなかった組み合わせが実現に近づいているようだ。

現地24日（水）にクリーブランド・ブラウンズがエッジラッシャーのジェイデビオン・クロウニーを招いたと『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートがリーグのトランザクションワイヤを元に報じた。クロウニーは契約が成立しないまま帰宅したものの、両サイドは何らかの成果を出すべく話し合いを続けていくという。

ブラウンズは1年前、クロウニーに3年5,700万ドル（約62億1,000万円）の契約をオファーしていたが、クロウニーはこれを拒絶してテネシー・タイタンズへと向かった。タイタンズでは、クロウニーは残念ながらけがによって落胆のシーズンに終わっている。

前回にクロウニー獲得を目指した際、ちょうど始まっていた新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックの影響で、ブラウンズはクロウニーと直接対面することができなかったとラポポートは指摘。それから1年経って適切なプロトコルが敷かれ、事態に進展があったことから、ブラウンズはクロウニーの訪問を受けるチャンスを手にしている。

再びFA市場に出てきた一方で今回のクロウニーの市場価値はやや下がっており、ブラウンズは守備陣の強化に向けて良い状況にある。ブラウンズは今月初めに元1巡目指名選手であるタカリスト・マッキンリーと1年契約を交わしたが、引き続きベテランのオリビーア・バーノンの抜けた穴を埋めることのできる選手を求めている。バーノンはブラウンズでの最終シーズンに大きな成功を収めたものの、シーズン終了のけがを抱えたために、FA期間が始まる前の段階から復帰は見込まれていない。

今のところはただの訪問に過ぎない。クロウニーが1年前に自分に関心を持ち、再び興味を寄せているチームに落ち着くかは、今後分かるだろう。

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