ニュース

ペイトリオッツGヘロン、アリゾナの公園で襲われている女性を救出

2021年03月25日(木) 14:58

ニューイングランド・ペイトリオッツのジャスティン・ヘロン【Cooper Neill via AP】

ニューイングランド・ペイトリオッツのガード(G)ジャスティン・ヘロンは先日、決して悠長とは言えない散歩の途中にヒーローとなった。

晴天を満喫しようとアリゾナ州にある公園にいたところ、ヘロンは女性の叫び声を耳にする。その場に居合わせたフェニックス在住のマレー・ロジャースさんとともに声のした方へと駆け出した。そこでヘロンが目にしたのは、71歳の女性が30歳の男性に背後から襲われているという性的暴行未遂の現場だった。

ヘロンは大声で叫んで注意を引きつけた後、加害者と思われる人物を被害者から引き離し、ロジャースさんの助けを借りて警察が逮捕に来るまで加害者を拘束した。

ヘロンとロジャースさんは現地24日(水)に行われた記者会見で地元テンピ警察から表彰され、当局は被害者の状態についての最新情報を伝えた。ヘロンは自分がこのような事件に巻き込まれるとは思いもしなかったが、とっさに行動しなければならないと思ったと話す。

ヘロンは「まさか自分がこんな状況に出くわすなんて夢にも思っていなかった。映画やテレビではよく見るけど、実際に起こるまでは自分の身に起きるなんて考えられない」とペイトリオッツの公式サイト上で述べている。

「あの瞬間、俺は衝撃を受けた。朝の11時だったんだ。真っ昼間、晴れわたった空の下、開けた場所。そんな状況であんなことが起きるなんて、それだけで俺にとってはかなり衝撃的なできごとだった」

ヘロンは危機から救った被害者と土曜日に面会することができた。犯人逮捕後に彼女の安全を確保してからはこのような機会があるとは思っていなかったとヘロンは話した。

「彼女には2度と会うことはないだろうって思っていた。せめて名前だけでも聞いておけば良かったと後悔していたんだ。だから会えてうれしかったけど、彼女がトラウマを抱えているのを見るのは辛かった。誰もこんな目に合うべきではない。誰も。彼女には良いサポートチームがついているから安心したよ。俺にとってはすごく感情を揺さぶられる場面だった。部屋にいた全員が彼女を見て同じように感じたはずだ」

事件としてはまだ終わっていないが、ヘロンはとにかく女性が無事で、もっとひどい目に合わずに済んだことにほっとしている。

「こんなことが起こるなんて思ってもみなかった。もう2度と起きてほしくない。また誰かの命を救うなんてことはしたくない。でも土曜日のように誰かを救うことができて良かったと思っている」とヘロンは話した。

【R】