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ライオンズがOLスクラッグスおよび複数のドラフト指名権と引き換えにRBモンゴメリーをテキサンズにトレード

2026年03月03日(火) 10:05

デトロイト・ライオンズのデビッド・モンゴメリー【AP Photo/Abbie Parr】

デトロイト・ライオンズは“Sonic and Knuckles(ソニック&ナックルズ)”を解散させる。

現地2日(月)、ライオンズがオフェンシブラインマン(OL)ジュース・スクラッグス、ドラフト4巡目指名権、ドラフト7巡目指名権を獲得する見返りとして、ランニングバック(RB)デビッド・モンゴメリーをヒューストン・テキサンズにトレードすることに合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、マイク・ガラフォロ、トム・ペリセロが報じた。

モンゴメリーが2025年シーズンに苦戦し、チームが先発RBジャーマイア・ギブスをより重用したことから、そのトレードはうわさの的となっていた。モンゴメリーはキャリアで初めて17試合に出場したにもかかわらず、キャリー数(158回)とランヤード(716ヤード)がキャリア最低の数字となり、タッチダウンも8回にとどまった。一方のギブスはキャリー243回で1,223ヤードをマークしている。

モンゴメリーはトレードのニュースを受けて自身のソーシャルメディアに「これから俺がするすべてのことに、デトロイトの一部が宿るということは知っておいてほしい。仕事への姿勢。鋭さ。心。俺を信じてくれてありがとう。奮い立たせてくれてありがとう。この章をともに歩んでくれてありがとう」と投稿した。

ライオンズがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区で4位に終わったシーズンを経て、モンゴメリーがオフェンスでの自身の役割に不満を抱き、より多くの出場機会を得られる移籍先を探しているとのうわさが広まっていた。

そこに現れたのがテキサンズだ。

2025年、テキサンズはラン攻撃で流れをつかめず、キャリー平均ヤード(3.9ヤード)では29位タイに沈んでいる。テキサンズは穴を開けるのに苦戦したオフェンシブラインと安定感を欠いたランニングバック(RB)陣の2点に問題を抱えていた。

RBジョー・ミクソンが全試合を欠場したため、テキサンズは新人RBウッディ・マークスに頼ることになった。マークスはプレーメイク能力を垣間見せたものの効率が悪く、チーム最多となる196回のキャリーで平均3.6ヤードの獲得にとどまった。ベテランRBニック・チャッブは15試合に出場してキャリー122回で506ヤード、タッチダウン3回を記録したが、2023年に見舞われた深刻な膝の影響がいまだに残っている。テキサンズは特にショートヤードやゴールラインの状況で苦戦を強いられた。

モンゴメリーは粘り強いランナーで、アームタックルをものともせずに突き進み、どのような状況でも前に倒れ込む選手だ。チェックダウンの受け手としても対応できるモンゴメリーは、レッドゾーンでの即戦力となるだろう。

2023年以降のタッチダウンラン数(33回)で、モンゴメリーはランニングバックの中で6位に位置している。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、同じ期間におけるテキサンズのタッチダウンラン数はリーグで5番目に少ない34回とのこと。

モンゴメリーとマークスを組み合わせることで、バックフィールドには強力な二枚看板が生まれるだろう。しかし、オフェンシブラインは依然として補強が必要だ。、テキサンズは、かつてドラフト2巡目で指名するも2025年の先発数が1試合にとどまったスクラッグスに加え、万能な先発オフェンシブタックル(OT)タイタス・ハワードも月曜日にクリーブランド・ブラウンズへトレードした。

モンゴメリーの契約期間はあと2年で、2026年の基本給は549万ドル(約8億6,427万円)、2027年は749万ドル(約11億7,913万円)だが、保証金は残っていない。今回の動きにより、ライオンズは約350万ドル(約5億5,099万円)のサラリーキャップを節約できる。また、ライオンズは月曜日に長年在籍したOLグラハム・グラスゴウを放出することで、さらに550万ドル(約8億6,585万円)のキャップスペースを確保した。

このトレードを受け、ライオンズではNFL屈指の強力なバックフィールドコンビが解体され、現時点ではギブスに大きな負担がかかる見込みとなっている。かつてドラフト4巡目指名を受けたシオネ・バキが主な控え選手としてロースターに残る中、ライオンズは今後、ギブスと組ませる低コストかつタフな選手をフリーエージェントやドラフトで探すことになるだろう。23歳のギブスは契約延長の対象にもなっている。

テキサンズでドラフト順位に見合う活躍ができなかったスクラッグスだが、今オフシーズンに再建が必要なライオンズのオフェンシブラインの内側に新たな選択肢をもたらす存在となるはずだ。グラスゴウの退団を踏まえると、ライオンズのジェネラルマネジャー(GM)ブラッド・ホームズにとっては悪くない賭けであると同時に、さらなる補強の妨げにもならないだろう。

ライオンズは2026年にすでに保有していた8つの指名権に加えてさらに2つの指名権を獲得したが、100位以内の指名権は依然として2つしかない状況だ。

【RA】