この夏に一斉に始まるNFLのトレーニングキャンプにはファンが戻って来ることが予想されると、『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが現地25日（火）に報じた。

リーグ初の試みとして、チームは一斉にトレーニングキャンプを開始する。団体労働協約（CBA）で認められているレギュラーシーズン第1週の日曜日の47日前にあたる7月27日（火）に、29チームがキャンプを開始する予定だ。7月31日（土）にはファンのためのイベントやリーグ全体の練習が予定されているとペリセロはつけ加えた。

NFLのチーム事業とリーグイベントを担当する副社長であるピーター・オライリーによると、リーグは火曜日に各チームに対して、州や地域の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のガイドラインに従ってトレーニングキャンプに観客を入れる方針を示したとのことだ。

大半のチームは7月27日にそろってトレーニングキャンプを開始するが、ダラス・カウボーイズとピッツバーグ・スティーラーズは8月5日（木）に行われるホール・オブ・フェイム・ゲームで対戦するため、7月21日（水）からの開始が認められている。タンパベイ・バッカニアーズも9月9日（木）のレギュラーシーズン開幕戦に出場するため、早ければ7月24日（土）にキャンプを始めることができる。7月24日の開始日は前述のCBAによるスケジュールとも合致しており、バッカニアーズは開幕戦でカウボーイズと対戦する。

オライリーは、NFLはNFL選手会（NFLPA）とプロトコルを最終調整している段階にあり、キャンプではファンが選手に近づける距離、サインをもらったり一緒に写真を撮ったりする行為などにおいては従来と違う基準が設けられるだろうと話している。

現在32チーム中30チームが100％の収容率でスタジアムを開放する承認を得ている。これはオライリーの発言として『NFLネットワーク』のジュディー・バティスタが伝えた内容だ。まだ承認されていないチームはインディアナポリス・コルツとデンバー・ブロンコスだが、「両チームとも見通しはついている」とオライリーは述べたという。

今後フェイスカバーや予防接種に関するルールは各チームが国や地域のガイドラインに沿って決めていく。しかし、スタジアムの収容率が100％になると見込まれるため、カバーがかけられたシートや仕切りのあるシートはなくなる。

トレーニングキャンプの開始日程が決まり、ファンも参加できることになった。NFL、選手、そしてファンにとって平時に戻るための新たな一歩となる。

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