QBロスリスバーガーへの批判は「偏っている」とスティーラーズDLヘイワード
2021年05月26日(水) 15:24ベン・ロスリスバーガーの絶頂期は過ぎた。それは有望だったピッツバーグ・スティーラーズの2020年シーズンが落胆の結果に終わる前から明らかだった。
彼にはまだハイレベルなプレーが可能か? そういった疑問が持たれるのも無理はない。
ロスリスバーガーと長年のチームメイトであるキャメロン・ヘイワードはこのオフシーズンを通してクオーターバック(QB)ロスリスバーガーを擁護してきた。ヘイワードが指摘していたのが、2020年のチームがボールの両面で抱えていた不足だ。プロボウルにも選ばれたディフェンシブラインマン(DL)であるヘイワードは、2021年にビッグベンのパフォーマンスが優れないだろうとの見方に対し、さらなる異議を申し立てた。
「偏った言い方がされていると思う」と言うヘイワードは、こう続けている。
「俺たちはシーズン開幕から11勝0敗だった。他のQBで同じことをやったのが何人いる? 去年にいくつ試合を落としたか数えることもできる。俺たちはクリーブランド・ブラウンズに負けた。ああ、それはいい。最後には調子を落とした。それでもプレーオフには行っている。だが、俺のQBにそれができないと言うために、俺はここにいるんじゃない。彼がスーパーボウルで勝つのをテレビで見てきた。彼が毎日戦っているのに、あんたたちが不満なのも見てきた。ベンが大変な仕事をしているのを知っている。彼がこのチームのことをどれだけ気にかけているか、俺は知っている」
ヘイワードとロスリスバーガーはOTA(チーム合同練習)の初日に参加していた。近年は引退が示唆されることもあるものの、ロスリスバーガーのコミットメントに疑問が持たれたことはない。問題は39歳にしてフィールド上でどれほどの生産性を上げられるかという点にある。2019年は肩の負傷によってほぼすべてを失ったビッグベンは、昨年にスタートダッシュを決めた。ロスリスバーガーは2020年の開幕から9試合でタッチダウンパス22回、インターセプト4回、パサーレーティング103.0という数字を残している。これらの数字はそこからの6試合でタッチダウンパス11回とインターセプト6回、パサーレーティング83.2へと下降。ブラウンズと対戦したワイルドカードの試合では4回のインターセプトを喫した。
スティーラーズの低迷には、守備陣の力が弱まったことやランニングゲームの不振など、さまざまな原因がある。ヘイワードは1週間前に、守備選手たちは1巡目指名選手であるランニングバック(RB)ナージー・ハリスの加入に“一番エキサイトしている”と話した。彼らはハリスが自分たちとビッグベンの仕事を以前より容易にしてくれると考えている。ベテランラインマンであるヘイワードはOTAの場で、ロスリスバーガーが軽視されているのは不正確な見方によると繰り返した。
「彼が素晴らしいQBじゃないとか、誰もが他のQBを昇進させる準備があるとか、そういうふうに誰かが悪いことを言っているのを聞くと、“お前たちが何をやったんだ?”って感じになる。彼は実力を証明したウイナーだ。だけど、俺たちには彼をディスカウントするつもりはまだない。俺が言っていたのはとにかく、俺たちのオフェンシブラインは流動的だけど、別のシステムを学んでいるから、彼らはもっと良くなるってことだ。新しいRBが来て、レシーバーたちは1年の年を取り、タイトエンドも新しく入っている。そういうことのすべてがベンの役に立つはずだ。俺は彼のためにエキサイトしている」
ヘイワードが正しいのであれば、ロスリスバーガーもまたエキサイトすることだろう。
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