新天地のOTAで学習を最優先に進めるラムズQBスタッフォード
2021年05月26日(水) 14:312009年のNFLドラフト全体1位で指名されてから12年、クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードは自分がまた学んでいかなくてはならないことを分かっている。
デトロイト・ライオンズの歴史上、おそらく最も良い成績を残したパサーであるスタッフォードは、10年以上にわたって顔となってきたチームを離れ、ロサンゼルス・ラムズで新しいチームのことやオフェンス、チームメイトたちについて学んでいる。
OTA(チーム合同練習)がスタートする中、多くのベテランはおなじみの仕事へと戻っていた。しかし、スタッフォードは新天地で新しいことを吸収しており、多くのフレッシュなチームメイトたちと一緒に練習場に戻ったことを喜んでいる。
「QBポジションにとって一番大きいのは、とにかくメンタルな部分を鍛えられるようにしておくことなんだ。ハドルを組んで解き、新しい用語を学び、それからいろいろなディフェンスに対して自分たちのプレーを進化させる。今はただできるだけ多くを学ぼうと努力している。プレーブックのことやどう動かしたいかだけじゃなく、チームメイトのことを知るって言う部分でもな」
2009年に全体1位で指名を受けてから、スタッフォードはライオンズの先発ラインアップの要だった。しかし、ラムズにトレードされたことで、すべてに変化が訪れている。
ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイやラムズ首脳陣はスタッフォードがジャレッド・ゴフのアップグレードになると考えているものの、スタッフォードはラムズの攻撃陣を動かす前に歩き方から学んでいく必要がある。
スタッフォードがライオンズで最後に過ごしたオフシーズンは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに大きく影響を受けたため、新しいユニフォームで迎えたこのオフシーズンがそれよりは通常に近い形で行われていることがうれしいとスタッフォードは語った。
「自分の都合で言えば、今回は良かったよ。フィールドに出るチャンスがあるし、プレーをコールして自分たちの守備陣と相対するチャンスも少しある。首から上の部分だけでも、このゲームの頭脳的な部分に取り組むことができる。だから、その部分はすごくうまくいっている。一つの組織として全員がそれぞれのためにベストな取り組みは何かを考えているような感じ。俺たちはそれを達成できたと感じている」
新しいヘッドコーチ(HC)を理解する部分では決して経験がないわけではないスタッフォードは、フルタイムのHCとしては4人目と共にプレーする準備を進めている。人数に含まれていないのは、昨年にライオンズの暫定HCだったダレル・ベベルや、スタッフォードがトレードされたときに新HCに就任していたダン・キャンベルだ。これまでのところ、スタッフォードはマクベイHCの様子に満足しているようだ。
スタッフォードはマクベイHCについて「俺は絶えず彼のことを学んでいっている。彼は明らかにハイエネルギーな人だ。このゲームを愛している。俺にとってこれまでで一番大きかったのは、彼が毎日変わらないってこと。彼は全員に大きなものを要求しているけれど、俺たちもお互いに同じことを求めているって分かっている」
スタッフォードのロサンゼルスの章は始まったばかりだ。それでも、これが極めて重要な一章になることはもう分かっている。
【A】