今から1週間後にデンバーでクオーターバック（QB）バトルが始まる。デンバー・ブロンコスのトレーニングキャンプが現地27日（火）にスタートするのだ。

これまでのところ、ブロンコス首脳陣は単純にドリュー・ロックとテディ・ブリッジウオーターの間の競争の基礎を築いてきただけだった。夏の休み期間に入る前、ヘッドコーチ（HC）ビック・ファンジオはQBたちが先発争いでどの位置にいるかを言うのはまだ早すぎると話している。

ついにトレーニングキャンプが幕を開ける今、評価を禁じるものはない。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のジェームス・パーマーが現地19日（月）に“NFL NOW（NFLナウ）”で報じたところによれば、ブロンコスはこれまでにQBの評価を2％から3％しか行っていないと考えているという。トレーニングキャンプの練習やプレシーズンで、多くの評価が行われるだろう。

いずれにせよ、ブロンコスが早い段階で決断を下すことはなさそうだ。

パーマーは「私の理解するところでは、決断までに3つのプレシーズンゲームすべてを経る可能性がある。彼らが2人のQBを見るとき、それが彼らの今の位置だ」と述べている。

NFLはプレシーズンのスケジュールを精査し、レギュラーシーズンに17試合目を加える一方、プレシーズンを3試合にとどめた。それによって、コーチたちがこの準備期間の試合をどう配分するかに疑問が生じている。レギュラーシーズン開始前に1週間の休みがあることで、コーチらが3試合目を先発選手らのドレスリハーサルとして活用する可能性がある。もしくは、ほとんどのスターや先発選手がエキシビション的なシーズンのすべてに登場しないというトレンドが続く可能性もあるだろう。

ブロンコスできわめて重要なQB争いが行われる以上、プレシーズンゲームのすべてで先発選手を目撃することもあるかもしれない。

ブロンコスはミネソタ・バイキングス――ブリッジウォーターの最初のチーム――と8月14日（土）にプレシーズンゲームを開始する。その後、8月21（土）にシアトル・シーホークスと対戦し、ロサンゼルス・ラムズとの8月28日（土）の試合でプレシーズンゲームを締めくくる。

ファンジオは春の間、QBたちの間でレップスを50対50とする計画だと繰り返し話していた。おそらく毎日半分ずつにはならないものの、全体的なレップスを分析したときに、両者に平等な機会が与えられているようにするというのがその計画だ。

ロックは堅実なルーキーシーズンを終え、有望視されながら昨シーズンを迎えていた。しかし、2シーズン目は凡ミスが目立ち、ブロンコスのプレーオフ進出のチャンスは潰えている。ブロンコスは3年目を迎えたロックがこのオフシーズンにフットワークと正確性を改善したと考えている。ロックが証明しなければならない最も重要な点は、意思決定力が大幅に上がっていることだ。こういったメンタルな部分はプレシーズンゲームで実際に相手守備陣と対峙しなければ真の意味でジャッジすることはできない。

一方のブリッジウォーターはロックのような強い腕は持っていないものの、素早い決断でボールを繰り出し、攻撃陣が常に最適なコールの中でプレーできるようにする、安定したシグナルコーラーだ。

ゲームを変えるようなミスを最小限に抑えることができるのは誰なのかが競争において最も大きな要点になってくるだろう。

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