いよいよ開幕する2016年NFLシーズン。第1週でまず注目したいのが、現地8日（木）夜に特別開幕戦として行われるパンサーズ対ブロンコスだ。

今年2月に開催された第50回スーパーボウルのリマッチ（再戦）である。前回のスーパーボウルと同カードが開幕週に組まれるのはじつに1970年以来だ。王者ブロンコスはスーパーボウル時と大きく変わった。先発クオーターバック（QB）だったペイトン・マニングが引退、2年目のトレバー・シーミアンが先発QBを務める。シーミアンは昨シーズン1回もパスを投げておらず、スーパーボウル優勝チームがパス実績0の先発QBで開幕を迎えるのはNFL史上初だ。

対してパンサーズのカギを握るのはやはり先発QBのキャム・ニュートンだろう。1シーズンに30以上のタッチダウンパスと10以上のタッチダウンランを記録したのはニュートンが初めてで、昨シーズンのMVPを受賞している。

サンデーナイト・フットボール（SNF）はペイトリオッツ対カーディナルス。共に昨シーズンのカンファレンス・チャンピオンシップで敗退し、スーパーボウルを逃した強豪チーム同士の一戦となる。ペイトリオッツは本来のエースQBトム・ブレイディが4週間の出場停止で、ジミー・ガロポロが初先発となる。プレシーズンではパス54回中36回成功406ヤード1タッチダウン、0インターセプトと好成績を残したが本番はどうだろうか。カーディナルスは昨シーズン、リーグ最高の平均408.3ヤードを稼いだオフェンス陣に強みである。ベテランQBカーソン・パーマー、2年目のランニングバック（RB）デイビッド・ジョンソンなどの活躍に期待したい。

マンデーナイト・フットボール（MNF）は開幕週のため、スティーラーズ対レッドスキンズとロサンゼルス・ラムズの2試合となっている。

スティーラーズはこれまで開幕週にAFCで最も多い41勝を挙げており、対してレッドスキンズはNFCで5番目に多い48勝を記録している。

カリフォルニア対決となった今回のラムズ対49ersだが、ロサンゼルスに本拠を移したラムズにとって初戦となるだけにどんなゲームになるか注目度は高い。

この他にもジャイアンツ対カウボーイズやチャージャーズ対チーフス、バッカニアーズ対ファルコンズといった同地区対決など開幕から目を離せないゲーム満載となっている。