タンパベイ・バッカニアーズが現地1７日（月）に行われる第6週、カロライナ・パンサーズ戦を前にまた新たに攻撃の軸を失った。

バッカニアーズは先週のデンバー・ブロンコス戦で膝を負傷したランニングバック（RB）のチャールズ・シムズを故障者リストに登録したと発表。復帰指定によって8週間後に戻ってくる可能性もある。チームは練習生であった新人RBのラッセル・ハンスブローを昇格させた。

昨シーズンのバッカニアーズは相手からのタックルをもパワーではね返すRBダグ・マーティン、俊敏さで相手のスペースに切り込んでいくシムズというNFLでも最高峰のRBコンビがパスゲームの中で大暴れした。

マーティン不在の間、バッカニアーズはワークホースRBの役割をシムズに任せようとしたのだが、このプランは完全に白紙へと戻る。マーティンが先発にいない試合、シムズは2試合で28キャリー、83ヤード、1キャリー平均で2.96ヤード。今シーズンのシムズは1キャリー平均で2.8ヤードだ。

オフシーズンに行われたマーティンとの契約交渉期間中、ジェネラルマネジャー（GM）のジェイソン・リヒトはシムズに関し、マーティンとの交渉に失敗した場合は彼がフルタイムのRBになると発言。だがここ2週間のシムズを見れば、彼がワークホースのRB向きでないことは明らかだ。シムズの負傷は単にパスキャッチとスピードの強弱が上手な選手であるという自身の選手像を多くの人に印象付けてしまっただけだ。

RBジャクイズ・ロジャースが月曜日のパンサーズ戦でリードバックとなり、ハンスブロー、ペイトン・バーバーがバックアップとして機能するだろう。

主力RBを欠き、クオーターバック（QB）ジェイミス・ウィンストンはかなりの苦戦を強いられる。マーティンはハムストリングの負傷でここ２週間離脱しており、今週に入ってダウトフル登録された。バッカニアーズはそんなマーティンの早期回復を必死に願っている。