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「タネヒルがこのチームの先発QBだ」とドルフィンズHCゲイズ

2016年10月11日(火) 19:31

QBライアン・タネヒル【Paul Spinelli via AP】

マイアミ・ドルフィンズの先発クオーターバック(QB)はライアン・タネヒルが務めることで決まったようだ。

地元紙『The Miami Herald(ザ・マイアミ・ヘラルド)』に対し、ヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズは「いや、他の選手は出てこない。100回質問してくれてもいいが、残りのシーズンはタネヒルが先発として出場する」と発言。

タネヒルは「コーチが俺を信じてくてれいるのが分かる。俺も自信はあるんだ。ドルフィンズのオフェンスも俺のことを信じてくれていると思う。試合に出て勝つだけ。練習をもっと頑張って、できる限りのことをする。もっと良くなるはずだ」と語った。

タネヒルとの長期契約は必ずしも変更できないわけではなく、かつてのドラフト1巡目指名のタネヒルから手を引くか、引かないかの判断は来たる数カ月間を通して完全にゲイズの手中にある。ゲイズは長い目で戦況を見つめる。

ドルフィンズのラインアップからすれば現時点での成績は腑に落ちない。ディフェンス陣には試合に勝つために十分なほどのスター選手がおり、少なくとも周囲にはそう信じさせるような面々である。オフェンスラインもリーグでベストポゼッションを誇るレシーバーやドラフト上位で指名された選手たちで形成されている。

なぜチームがうまく機能しないかという問題について全責任をタネヒルに押し付けることは簡単だ。現地9日(日)のテネシー・タイアンズ戦、タネヒルは191ヤード、2インターセプトで、QBレーティングは62.3ポイントと落ち込んだ(シーズンでは83.6ポイント)。しかし、ゲイズは1勝4敗の成績に甘んじる状況で、マット・ムーアに先発QBのバトンを渡すことにメリットはほとんどないとする。ムーアはリーグの中でも最も過小評価されている有能なQBではあるが、32歳の彼が将来的な解決策になることはない。

数々のタイプのQBと共に成功を収めてきたゲイズは少なくとも、チームの緊急停止ボタンを押してしまう前にタネヒルがどこまでやれるかを見極めたいのだ。ゲイズが今オフシーズンのドラフトで自身の意向によりQBを指名するつもり、あるいは、フリーエージェントでQBを獲得するつもりならば、彼の万策が尽きた後でもそうすることは可能だ。