レイブンズがクロスビーのトレード破談を受けてDEヘンドリックソンと4年約178億円の契約へ
2026年03月12日(木) 12:21
ボルティモア・レイブンズがディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーからDEトレイ・ヘンドリックソンへと素早くターゲットを切り替えた。
レイブンズが、前シンシナティ・ベンガルズのヘンドリックソンと4年1億1,200万ドル(約177億9,120万円)の契約を結ぶと、現地11日(水)の朝に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが情報筋の話として報じている。ラポポートによれば、この契約は最大1億2,000万ドル(約190億6,200万円)にのぼり、6,000万ドル(約95億3,100万円)が完全保証されているほか、最初の2年間には保証額を6,400万ドル(約101億6,640万円)まで引き上げるインセンティブが含まれているという。
これは衝撃的な展開だ。ラスベガス・レイダースが、レイブンズ側がメディカルチェックへの懸念を理由に、2つのドラフト1巡目指名権を投じるクロスビーのトレードから「撤退した」と発表してから、わずか13時間余りでの出来事だった。
今回の契約がトレード破談に伴う批判を鎮めるまでには至らないだろうが、パスラッシュの補強を熱望していたレイブンズにとっては巧みな立ち回りと言える。
2023年以降、ヘンドリックソンはNFLで3番目に多いサック39.0回を記録している。2023年から2024年にかけてはリーグ最多のサック35回をマークし、NFL史上5人目となる2年連続サック17回以上を達成した選手となった。
ヘンドリックソンは、昨年のチームに欠けていた1対1で勝ち切る能力をレイブンズにもたらす。守備コーディネーター(DC)ジェシー・ミンター率いるディフェンスは、エッジにさらなる爆発力を必要としていた。追加のラッシャーを送らずともクオーターバック(QB)を攻略できる存在がいれば、ミンターは得意とする変幻自在のカバーリングを敷くことができる。レイブンズはその役割をクロスビーに期待していたが、これからはヘンドリックソンがその重責を担うことになる。
プロボウル選出4回を誇るヘンドリックソンは、ここ数年、長期契約を求めてきた。現在31歳のベテランは、高額な複数年契約を提示する構えを見せなかったベンガルズとの間で、長期にわたる契約交渉のトラブルを経験している。その後、2025年シーズンはコアマッスルの負傷により、出場は7試合にとどまっていた。
クロスビーとのトレードにおいてレイブンズが負傷への懸念を抱いていたことを踏まえると、同じく手術明けで、より年長のヘンドリックソンに対して高額な支払いに応じたのは興味深い。もっとも、レイブンズにとって2つのドラフト1巡目指名権を失わずに済んだことは大きい。
ヘンドリックソンは引き続きAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区に留まり、2026年シーズンにはかつてのチームメイトであるQBジョー・バロウを2度にわたって追い回す機会を得ることになる。
年平均2,800万ドル(約44億5,032万円)の契約は、エッジラッシャーの中でニューヨーク・ジャイアンツのブライアン・バーンズをわずかに下回り、同ポジションで11番目の高額契約となる。
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