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ドラフト外のQBディエゴ・パビア、レイブンズあるいはCFLウィニペグ・ブルーボマーに加入か

2026年04月28日(火) 11:41

ヴァンダービルト大学のディエゴ・パビア【Cooper Neill via AP】

約4カ月前、ヴァンダービルト大学のクオーターバック(QB)ディエゴ・パビアはハイズマントロフィーの最終候補に残っていた。

現在はボルティモア・レイブンズのルーキーキャンプへの招待を受けており、カナディアン・フットボール・リーグ(CFL)からも関心を集めている。

現地26日(日)にレイブンズのミニキャンプへの招待を受け入れたと『ESPN』に報じられたパビアは、CFLのウィニペグ・ブルーボマーズの交渉リストに登録された。

CFLの各チームは未契約の選手、あるいはNFLを含む他のプロリーグや大学でプレーしている選手など、最大45名の有望選手をリストアップした交渉リストを保有している。各チームはこのリストに記載した選手に対して、CFLにおける独占的な交渉権を有する。

パビアは2014年にノーザンイリノイ大学のQBジョーダン・リンチが経験して以来、初めてハイズマントロフィーの最終候補者としてドラフト指名を受けなかった選手となった。さらに、2003年のアイオワ大学のQBブラッド・バンクス以来、ハイズマントロフィーの次点でありながらドラフト指名を受けなかった初の選手にもなった。

インディアナ大学のフェルナンド・メンドーサ――2026年NFLドラフトで全体1位指名を受けた――に敗れてハイズマントロフィーを逃した後、パビアはソーシャルメディアに「投票者は全員くたばれ」と投稿して物議を醸した。

実績が豊富で口が達者なパビアは昨シーズン、ヴァンダービルト大学でオールアメリカンのセカンドチームに選出され、SEC(サウスイースタン・カンファレンス)攻撃部門年間最優秀選手賞およびジョニー・ユナイタス・ゴールデンアーム賞を受賞した。

しかし、身長約178cm、体重約94kgと比較的小柄なうえ、ロースタースポットを争う中で騒動を起こしかねない懸念もあったことから、パビアはドラフトで指名されなかっただけでなく、ドラフト外フリーエージェントとして契約することもなかった。パビアはレイブンズのルーキーキャンプへの招待を受け取ったばかりだ。

並外れた度胸と自信を兼ね備えているパビアは、腕と足の両方で攻撃を仕掛けられるデュアルスレットクオーターバックとして、極めて高い競争心を持っている。

ニューメキシコ州立大学で2シーズンを過ごした後、パビアは過去2年間、ヴァンダービルト大学のチーム再建に貢献してきた。昨シーズンは13試合に先発出場してパス成功率70.6%、3,539ヤードを記録し、タッチダウン29回に対してインターセプトを8回に抑えたほか、ランでも862ヤードとタッチダウン10回をマークした。

がっしりとした体格のパビアは、ポイントガードのような資質を随所で見せており、特に動きながらパスを投げる精度が優れている。RPO(ランパスオプション)では真価を発揮し、素早く判断して流動的な展開に対応できるほか、素早いフットワークで最初のプレッシャーをかわし、短中距離のパス精度の高さで相手ディフェンスを苦しめることもできる。パビアはフットボールIQとチーム全体を引き上げる自信を備えた勝負強い選手だ。

しかし、NFLのオフェンシブラインの後ろでは身長の低さが課題となり得る。ポケットが動かない状況では視野が制限される可能性があるからだ。また、パビアは先読みしてパスを投げることが少なく、ディープパスでボールの軌道が安定せず失速してしまう傾向があり、いずれも次のレベルへ移行する上で懸念材料となっている。

パビアがNFLやCFLといった次のレベルへステップアップできるかどうかは、まだ分からない。

【RA】