ロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー（WR）ヴァン・ジェファーソンは現地13日（日）夜にスーパーボウルの優勝を祝う暇もなく、息子の誕生というさらに大きなイベントに駆けつけた。妊娠40週目に入っていたジェファーソンの妻サマリアさんは試合中に陣痛が始まったため、担架に乗せられてスタジアムから運ばれている。

試合後に知らせを受けたジェファーソンはすぐにスタジアムを後にして病院へと向かった。

「今日は最高の1日だったよ。3つの素晴らしいものを手に入れた。妻と息子、そしてスーパーボウル優勝だ」とジェファーソンは『Instagram Live（インスタグラムライブ）』で報告している。

ジェファーソンが知らされたのはラムズがシンシナティ・ベンガルズに23対20で勝利を決めた後のことだった。その直後に父親のショーン・ジェファーソンと一緒にサマリアさんの元へと向かうため、スタジアムから急いで出て行く姿が確認されている。彼の父親もワイドレシーバーとしてNFLで13シーズンを過ごし、現在はアリゾナ・カーディナルスのレシーバーコーチを務めている。サマリアさんは試合前に「万が一、陣痛が始まっても試合中は夫に伝えないでほしい」とラムズに話していた。

サマリアさんは試合前に『The Athletic（ジ・アスレチック）』にこう話している。「彼はプレーするの。プレーし続けるのよ。本人にも“あなたはプレーして。終わったら病院で会いましょう”って伝えたわ。そういうこと。この瞬間を彼から奪うことはできないわ。彼にはフィールド上で輝いてほしいの。ヴァンはとても思いやりがあって私や子どもたちのことをとても心配してくれるから。もし試合中に私が言ったり、誰かが彼に伝えたりしたら、きっと彼はその瞬間にフィールドを離れてしまう。だから“あなたはプレーして、終わったら会いましょう”ってことにしておいたの」

2人はこれから新しい息子の名前を選ぶという。

ジェファーソンは8回のターゲットのうち4回のキャッチを成功させて23ヤードを獲得し、ラムズの勝利に貢献した。だが、この日ジェファーソンが手にした一番大きなものは無事に産まれた息子だろう。

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