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「引退は絶対にない」とレイブンズDTキャンベル

2022年02月15日(火) 11:59


カライス・キャンベル【AP Photo/Nick Wass】

第56回スーパーボウルが幕を閉じた頃、ボルティモア・レイブンズのディフェンシブタックル(DT)カライス・キャンベルは引退するという憶測を一掃した。だが、キャンベルが2022年シーズンもレイブンズとして戻ってくるのか、それとも別のユニフォームを着て戻ってくるのかはまだ分からない。

チームの公式サイトによれば、キャンベルはロサンゼルス・ラムズがシンシナティ・ベンガルズに23対20で勝利した後、「もちろん引退はない」と『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に話したとのことだ。「あの試合は見ていた。彼らがスーパーボウル優勝を祝っている姿を見た今の気持ちは、またフィールドに立ってフットボールをしたい、戦いたいという願望だ。だから、引退は絶対にない。また戻ってくる」

キャンベルは今春に無制限フリーエージェント(FA)になる予定だが、レイブンズは35歳という年齢にもかかわらず生産性を維持し続け、リーダーの手本ともいえるキャンベルを引き留める可能性があると思われる。2021年シーズンにキャンベルは14試合で先発を務め、タックル49回、サック1.5回、QBヒット12回を記録。14年目のベテランでプロボウルにも6度選ばれているキャンベルはチームの中でも大きな影響力を持つ。本人が続投を希望していることにより、レイブンズには彼を留めておくチャンスが少なくともあると言える。

キャンベルはあと6.5回で通算100回のサックを達成することになり、これはNFL史上39人しか成し得ていない偉業だ。その高い目標まであと一歩のとこにまで来ているキャンベルだが、昨年の夏に引退の話題に触れた際、キャンベルは自ら2021年が最後のNFLシーズンになるかもしれないと話していた。

昨年の6月にキャンベルは「それはまだ考えていることだ」と口にしていた。「一年ごとにじっくり考えるようにしている。今年はまだやれるはずだ。この一年は自分の持っている力を出し切って、シーズンが終わった時にまた考えようと思っている」

身長約203cm、体重約136kgのキャンベルはもはや圧倒的なパスラッシャーとは言えないが、ポケットを狭めることはでき、ランに対しても安定した力を発揮している。昨シーズンに『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』はキャンベルをディフェンシブタックルとしてNFL内8位と評価し、レイブンズのディフェンダーの中で最も高いPFFグレードを獲得している。キャンベルは少なくともあと一年はプレーできると信じており、レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)であるエリック・デコスタも契約が成立すればキャンベルに残ってほしいと考えているようだ。

デコスタGMは「リーダーとしても選手としてもカライスを心から尊敬している」とチームの公式サイトで述べている。「彼は今でも高いレベルでプレーしており、素晴らしい姿勢で取り組んでいる。彼は若い人たちにとって偉大な存在だ」

レイブンズはキャンベルの他にもセンター(C)のブラッドレー・ボーズマンやラインバッカー(LB)のジョシュ・バインズ、コーナーバック(CB)のアンソニー・アヴェレットなど、引き留めるかを検討しなければならない多くのFAを抱えている。現在、クラブにはベテランを復帰させるためのキャップスペースが限られているが、妥当な契約金額であれば、キャンベルを復帰させる価値は十分にあるだろう。

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