カーディナルスQBマレーが声明を発表「こんなくだらないことはどうでもいい」
2022年02月15日(火) 12:06『Instagram(インスタグラム)』でチームに関連する写真を一掃したことや、その後の報道により、未熟さやリーダーシップの欠如が指摘されている中、アリゾナ・カーディナルスのクオーターバック(QB)カイラー・マレーは現地14日(月)午後にソーシャルメディアを通して試合に対する自らの思いを語り、今回の騒動を「くだらない」とした上で改善に専念するとつづった。
「俺はこの試合が大好きだからこそプレーしているし、チームメイトや、俺を信じてここまで導いてくれたみんなのため、そして優勝を勝ち取るためでもある。こんなくだらないことはどうでもいいし、これまでも、そしてこれからもそうだ。これまで一緒に歩んだことのある人なら、どれほど大変な思いをしているか分かってくれているはずだ」
「俺のことが好きでも嫌いでも、成長し続けてより良くなっていく」
— Kyler Murray (@K1) February 14, 2022
マレーのコメントは、カーディナルスがフランチャイズクオーターバックに成熟度とリーダーシップで一歩前進することを求めていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが伝えた翌日に投稿されている。このニュースはワイルドカードラウンドでマレーとカーディナルスを退けたNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区のライバルであるロサンゼルス・ラムズが第56回スーパーボウルを制したことにより、もたらされたものだった。
ガラフォロはマレーのリーダーシップの欠如もしくは未熟さを表す例の中で、プレーオフの最終スナップをマレーの代わりにバックアップQBコルト・マッコイがプレーしたことを伝えている。この出来事にはクラブの中でも動揺する者がいたという。
一連の騒動は、24歳のマレーが2月6日に開催されたプロボウルに出場した後に、自身のインスタグラムのアカウントからチームに関連する写真をすべて消してしまったことに続いて起こっている。チームはマレーの動きに追随してソーシャルメディアに投稿していた写真を削除しているが、ガラフォロが日曜日に伝えたところによると、チームはマレーが写真を削除した行為をどう評価するかを明確に決めておらず、マレーとは「シーズン終了後のミーティング以来、大局的な会話」をしていないという。
ソーシャルメディア上ではドラマのような展開や謎が残されているにもかかわらず、チームは日曜日にNFLネットワークのイアン・ラポポートに声明を出し、新人契約があと1シーズン残っているマレーへの方針を確認した。
カーディナルスは声明の中で「カイラー・マレーに対する評価や敬意は変わっていない。われわれチームも、カイラー自身も、彼がリーグに参加するたびに向上してきた。2022年もその向上を継続していき、カイラー・マレーがわれわれを率いるクオーターバックであることを楽しみにしている」としている。
マレーは3年目となる今シーズン、カーディナルスが最初の7試合で白星を挙げ、無敗のチームとして最後まで残っていたときに早くも最優秀選手候補に浮上していた。しかし、シーズン終盤に近づくにつれ、カーディナルスは当初の勢いを一気に失っていった。マレーが足首のケガで3試合を欠場する中、カーディナルスは最後の10試合のうち6試合で敗北。プレーオフに進出するも初戦でラムズに敗れて敗退している。
すべてが晴れやかではないようだが、フランチャイズとの問題についてまだ何も語っていないマレーが、どんな問題が起こっているにせよ、自分の気持ちをその言葉で表現し始めていることからも、事態は進展していると言えよう。
【RA】