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WRヒギンズはCBラムジーのフェイスマスクをひねっていなかったとスーパーボウル担当審判

2022年02月15日(火) 11:03

シンシナティ・ベンガルズのティー・ヒギンズとロサンゼルス・ラムズのジャレン・ラムジー【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

第56回スーパーボウルの前半をビハインドの13対10で終えたシンシナティ・ベンガルズが後半に入って16対20でリードをつけるまでの間、ワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズがキャッチした75ヤードのタッチダウンキャッチほど大きなプレーはなかったと言えよう。そして、ボールが空中にあったときに起きた、ロサンゼルス・ラムズのコーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーに対するヒギンズの明らかなフェイスマスクファウルほど注目を集めたコールなし――あるいはノンコール――はなかっただろう。

この接触は明らかにラムジーのプレー能力を妨げたが、レフェリーのロナルド・トルバートによると、オフィシャルにはヒギンズがフェイスマスクをつかんでひねったというより、ひっかいたように見えたという。

トルバートは『Pro Football Writers Association(プロ・フットボール・ライターズ・アソシエーション)』のレポーターであるジョー・リーディに「われわれのルールでは、つかんでひねっていれば、それは反則になる。つかんだとしても、ひねっておらず、フェイスマスクをひっかくくらいであれば、反則にはならない。オフィシャルは15ヤードの罰退となるフェイスマスクのペナルティのレベルに達するような接触は確認していない」と語っている。

リーディが「それでは、彼らはひねっているところを見ていないのか」と聞くと、トルバートは「イエス、その通りだ」と返した。

『Fox Sports(フォックス・スポーツ)』の審判アナリストで、NFLの元審判部門副社長であるマイク・ペレイラはこれに同意していない。

ペレイラは『Twitter(ツイッター)』に「後半は良いスタートとは言えない。フェイスマスクを引っ張る行為には、(オフェンシブパス)インターフェアランスかフェイスマスクのペナルティを科すべきだった」と投稿。

この試合の序盤ですでにWRジャマール・チェイスにディープパスの成功を許していたラムジーは、フラッグが投げられなかったことに対して明らかに憤慨していた。

このプレーでスロットにセットしていたヒギンズは、外側に向かって走り出し、左側のサイドラインに沿って走り抜けている。チェイスの外側に並んでいたラムジーは、フェイスマスクをたたかれるまで、ヒギンズを追いかけてインサイドで優位な位置についていた。

最終的に、ラムジーとラムズは勝利を収めており、ヒギンズのタッチダウンはゲームの流れを変えたものとして歴史に残ることはないだろう。

【RA】