スーパーボウルで負傷のラムズWRベッカム、ACLを断裂か
2022年02月15日(火) 09:44シンシナティ・ベンガルズに勝利した第56回スーパーボウルでロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムは接触のない状態で膝を負傷して試合の半分以上を欠場したが、このケガはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂だと見られているという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地14日(月)に伝えた。
ベッカムは2020年シーズン第7週にもACLを断裂して9試合を欠場しており、今回も同様のケガであれば、左膝のACL断裂を2度も経験することになる。
ラムズが23対20でベンガルズを下した試合の前半、ベッカムは試合開始後初めてのタッチダウンとなった17ヤードのパスと35ヤードのパスをキャッチし、大きなインパクトを与えていた。ベッカムは試合前半終了まで4分を切ったところで、3回目のターゲットになったときに左膝を痛めている。クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードからのパスを受けようとした際に負傷したベッカムは、トレーナーに支えられながらサイドラインに移動。後半が始まってすぐに試合から除外されたものの、サイドラインに戻ってチームメイトと共に試合を観戦した。
『CBS Sports(CBSスポーツ)』によると、ベッカムは「奥の部屋にいたときに、もう終わった、プレーできないと言われた瞬間があった。それでも、これは自分自身よりもはるかに大きな存在だから、また戻って来て、参加しなければならなかった。そして、みんなはそれをやり遂げたんだ」と語ったという。
ACLの断裂はかつてのベッカムにとって、激動のシーズンに苦い結末をもたらすものだった。6試合に出場してターゲット数の半分しかキャッチできず(ターゲット34回でキャッチ17回)、タッチダウンを一度も決められなかったベッカムは、クリーブランド・ブラウンズの支持を失ってしまい、11月上旬に放出されている。その直後にラムズと契約したベッカムは、レギュラーシーズンに出場した7試合でタッチダウンキャッチ5回を記録し、スーパーボウルまでのポストシーズンの3試合でキャッチ19回、236ヤードをマークするなど、チームを後押ししてきた。
ベッカムは現在、フリーエージェント(FA)になろうとしており、ラムズが2022年シーズンにベッカムを呼び戻すことができるのか、あるいはその気があるのか、そしてリハビリのタイムテーブルがどのようなものになるのかは今のところ不明だ。
『Over the Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、ラムズは2022年のサラリーキャップの上限を1,400万ドル(約16億2,000万円)ほど上回っているという。ベッカムは金曜日、チームに残るためなら報酬が下がってもかまわないと発言していた。
【RA】