ダグ・ペダーソンはフィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック（QB）ジェイレン・ハーツのNFLキャリアの始まりを最前列で見ていた。そのため、オクラホマ大学とアラバマ大学の出身であるハーツがプロ3年目のシーズンで躍進を遂げていることに驚いてはいない。

かつてイーグルスでヘッドコーチ（HC）を務めていたペダーソンが今週、フィラデルフィアに戻ってくる。そこは彼が2020年にQBをカーソン・ウェンツからハーツに置き換えた場所だ。しかし、現在ジャクソンビル・ジャガーズでヘッドコーチを務めているペダーソンとそのスタッフは今回、ハーツを抑えることに重点を置くだろう。ハーツはすでに期待を上回るキャリアを積んでいるため、ペダーソンはそれが難しいことを承知している。

『NBC Sports Philadelphia（NBCスポーツ・フィラデルフィア）』によると、ペダーソンは現地28日（水）に「彼は不利な状況をすべて覆すだろう。そういうふうに彼のキャリアは築かれてきた。アラバマでもオクラホマでも、彼はどこでも逆境を乗り越えてきた」と述べたという。

「単純に驚いていないだけだ。あれほどいいプレーをして、周りの選手をうまく活用して勝利を積み重ねていることに驚いていない」

ハーツは今季、素晴らしいスタートを切っており、パス成功率、試合平均パスヤード、タッチダウン対インターセプト比、パサーレーティング、勝敗記録でトップ10に入っている。ハーツのパサーレーティング106.5より良い成績を収めているのはボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン、マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア、カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ、バッファロー・ビルズのジョシュ・アレンだけだ。

その分野において、ハーツのすぐ後ろにはペダーソンHC率いるジャガーズのQBトレバー・ローレンスがランクされている。

ランニング能力で試合を変えられる実力があることを認めながらも、ハーツが一流のパサーになれるという確信を持てていなかったイーグルスファンにとって、この結果は驚くべきものだっただろう。ハイズマントロフィーを受賞したデボンタ・スミスがすでに在籍していたワイドレシーバー（WR）陣にA.J.ブラウンを迎え入れたおかげもあり、イーグルス攻撃陣は絶好調だ。

ハーツのルーキーシーズンにその潜在能力と労働倫理を把握したペダーソンにとって、ハーツの進歩は驚くようなことではない。

「彼は同じようにやっていた」と言うペダーソンは「彼はすぐに吸収していたし、学ぶ意欲もより良くなろうとする意欲もある。プロフェッショナルであり、真剣に取り組んでいる。それらはチームのリーダーであるクオーターバックに求められることだ。だから、彼が今もそれをしていても驚きはしない」と続けた。

ペダーソンは自分のチームの守備陣――ターンオーバー率でトップ6位以内に入っている――がハーツにとって困難な相手になることを望んでいる。イーグルスのシグナルコーラーが再び成功を収めても、誰にも衝撃を与えないだろう――特にペダーソンには。

ペダーソンは「彼がこれほどまでに良いプレーをしていることに対して、驚かされてはいない。彼はそうする心構えができている」とコメントしている。

【RA】