アーロン・ロジャースは、グリーンベイ・パッカーズがデトロイト・ライオンズに敗れた後、感傷的にフィールドから立ち去り、それは必然的に彼がパッカーズでの最後の試合を終えたように見えた。

NFLでの18年目のシーズンを終えたパッカーズのクオーターバック（QB）は、試合後に「離れるときがきたのかもしれない。でも俺はしばらくして戻ってきて“フィールドに戻ってまた走り出さないとね”と言うこともできる」とコメントし、チームを離れる可能性に信ぴょう性を持たせた。

ロジャースは現在、昨年3月に合意した4年2億ドル（約255億7,900万円）の延長契約の最中であり、39歳で迎えるオフシーズンのドラマには、トレードと引退の噂がささやかれている。

パッカーズのジェネラルマネジャー（GM）ブライアン・グーテクンストは現地13日（金）、再びロジャースの判断が非常に注目されるチームのオフシーズンの動向について尋ねられ、ロジャースとの契約について述べた。

グーテクンストは「われわれは昨シーズン、彼に本当に大きなコミットメントをした。その際、今年だけということはなかった。彼は時間をかけてやるつもりだ。この先もコミュニケーションは絶え間なく続くだろう」と話した。

とはいえ、グーテクンストは、ロジャースが自分の将来について決断する時間を必要としていることにも気を遣っているようだった。

彼はロジャースのタイムラインについて「われわれはいつものように素晴らしい議論をした。私は彼がオフシーズンに経験するプロセスを本当に尊重している。彼はこれまでも何度もオフシーズンを経験しているし、彼が新しいシーズンの準備をするためにも、オフシーズンは重要だ。新しいシーズンを迎えたいかどうか、彼が決断する必要があることは理解しているから、私はいつも彼にそのための時間を与えようとしてきたんだ」とコメントした。

今回、この状況にドラマを与えている別の要因として、シーズン第12週に当時無敗だったフィラデルフィア・イーグルス戦で負傷したロジャースのリリーフとして活躍したQB、ジョーダン・ラブの成長への期待がある。この試合、ラブは落ち着いてボールを投げ、9回中6回のパス成功で113ヤードとタッチダウン1回を記録し、元1巡目指名選手として先発の役割を担う準備が整っているように見えた。

グーテクンストも、最初の3シーズンはロジャースの後ろでベンチに座っていた24歳が、その責任を果たす準備ができたと考えている。

グーテクンストはラブについて「彼はプレーする準備ができていると間違いなく思う。彼自身もそう感じていると思し、やる気満々だと思う。しかし同時に、われわれはグリーンベイ・パッカーズにとってベストなこと、そして今後勝って前に進むために最適だと思うことをしていかなければいけない」と語った。

しかし、ロジャースが指揮を執る方がパッカーズに勝つチャンスがあるかと聞かれると、グーテクンストは、このベテランの名声とラブの未熟さをてんびんにかけた。

グーテクンストは「今は4回MVPを獲得した選手について話している。そうだろう？　われわれはジョーダンと彼の現状について非常に興奮しているし、それについて疑う余地はない。しかし、ジョーダンは16試合、17試合のシーズンをプレーしたことがなく、シーズンを通しての経験がない。ブレット（ファーブ）からアーロンに移ったときと変わらないさ。どちらがより良いか、それは言いにくいことだ。同時に、アーロンの現状、彼がいるレベルになれば、勝つために最高のチャンスを与えることのできないチームはそう多くはないだろう」と語った。

グーテクンストは2023年のオフシーズンに向けて外交的なプロセスを確保するため、ロジャースの復帰を希望したパッカーズのヘッドコーチ（HC）、マット・ラフルアーと一緒に調査を行っている。パッカーズのGMは、ロジャースとの対立を招く動きにもかかわらず、2020年ドラフトでQBを指名するという先見性を持ち、グリーンベイのために正しい判断をしたが、今後数ヶ月のうちにラブの5年目オプションについて決断する必要が出てくる。

ロジャースとラブが来シーズンもパッカーズのロースターに共存できると思うか聞かれたグーテクンストは、2023年の組織にとってのベストな展開を説明した。

彼は「われわれはジョーダンの成長段階が本当に好きだ。彼はプレーする準備ができていると思う。それが彼の成長における次のステップだ。しかし、あの2人はQBルーム内でもうまくやっている。NFLのどのクオーターバックも同じだ。まだ経験が少ないときは、未知の部分に入らないといけない。彼らはこのリーグで試合に勝てるようになる前に、様々な経験をしなければならないのさ」と話した。

【AK】