NFLには若くて才能豊かなクオーターバック（QB）がひしめいている。彼らは皆、1人の選手、つまりパトリック・マホームズを追いかけている。

バッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレンは『Kyle Brandt’s Basement（カイル・ブランツ・ベースメント）』の今週のエピソードに出演。カンザスシティ・チーフスがここ4年で2度目のスーパーボウルタイトルを獲得したことを受けてマホームズの大評判に関する質問をされている。アレンは基本的にチーフスのクオーターバックに敬意を示し、次のように語った。

「統計的に見ても、彼がこのリーグで過ごした最初の4年、5年、6年で成し遂げてきたことは、誰にも真似できないことだと思う。彼らは自分がどうなりたいのか、それには何が必要かを教えてくれる存在だ。だって、彼らはいつもAFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）チャンピオンシップゲームに出場していて、彼はスーパーボウルに3回出ているからね。模倣が当たり前のリーグなんだから、彼らみたいになる方法を見つけないといけない」

マホームズ率いるチーフスは2020年も2021年もポストシーズンでアレン率いるビルズを打ち負かした。ビルズは今年もチーフスと対峙するためにオフシーズンを過ごしていたが、それには一歩届かず、ディビジョナルラウンドでシンシナティ・ベンガルズに敗れている。

アレンはマホームズとチーフスについて「最高の状態になるには最高の相手を倒さなきゃいけなかった」とコメントした。「俺たちは今年のプレーオフでその機会を得られなかった。それか、自分たちのチャンスを生かせなかったと言えるかもしれない」

ベンガルズに負けたことで、ビルズは2シーズン連続でチャンピオンシップウイーク前に敗退するという、プレシーズンの期待とはかけ離れた結果を残すことになった。

今シーズン、アリゾナで行われたスーパーボウルウイークのフェスティバルに参加しなかったアレンは、ロンバルディのためにプレーしないことを習慣にしたくなかったのだと言及している。

「そこへ行って時間を過ごすという同じルーティンに陥りたくなかった」とアレンは話している。「間違っていることに注意を向けている、と言えるかもしれない。そこに行ってそれをするのはね。そこにはいい金儲けのチャンスがあるんだけど、俺は報酬をもらうことよりとにかく試合でプレーしていたいんだ」

アレンは2021年に新たな契約を結んで報酬を得た。ここ4シーズンでは、ビルズのポストシーズン進出にそれぞれ貢献している。彼はオフシーズンに愛され、MVP候補であり続けてきた。しかし、いまだにある壁を乗り越えられていない。

その壁はカンザスシティにある。ビルズはレギュラーシーズンで過去2回、チーフスを破っているにもかかわらず、ポストシーズンという重要な場面では勝利をつかめていないのだ。一方のチームは誇大広告を掲げ、もう一方のチームは2つ多くのロンバルディトロフィーを掲げている。

【RA】