2023年NFLドラフトを前にして、カロライナ・パンサーズは自分たちのクオーターバック（QB）ルームに迎え入れるベテランのリーダーを見つけた。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが現地14日（火）に伝えたところによると、パンサーズがこれまでニューオーリンズ・セインツに所属していたQBアンディー・ダルトンと800万ドル（約10億7,558万円）の保証を含む1年1,000万ドル（約13億4,447万円）の契約を結ぶという。この契約はインセンティブを含めると最大1,700万ドル（約22億8,560万円）相当になるとのこと。

パンサーズはこの2シーズン、サム・ダーノルドやベイカー・メイフィールド、さらにはキャム・ニュートンの一時的な復帰を含め、ベテラン選手の選択肢を模索しながら停滞を続けてきた。そのパンサーズが今回、ダルトンと契約を結ぶことは、これまでとはまったく異なる意味を持っている。

シカゴ・ベアーズとの大型トレードで今年のドラフトの全体1位指名権を手に入れたことにより、パンサーズが将来のクオーターバック獲得に照準を合わせているのはほぼ確実だ。

パンサーズはプロボウルに3度選出された経歴を持つ35歳のダルトンに、時計の針を戻してクラブをポストシーズン進出候補に引き上げることを求める代わりに、C.J.ストラウドやブライス・ヤング、アンソニー・リチャードソンといった新人のシグナルコーラーに指揮を任せるまで、メンターとしての役割あるいは一時しのぎの役割を担うことを求めるだろう。

ドラフト2巡目指名を受けてから9シーズンにわたってシンシナティ・ベンガルズに所属した後、ダルトンは4シーズンで4つ目のチームに移ることになった。2022年シーズン、セインツの先発として14試合に出場したダルトンは、2,871ヤード、タッチダウン18回、インターセプト9回をマーク。戦績は6勝8敗だった。

ダルトンはキャリア通算で166試合に出場し、3万8,150ヤード、タッチダウン244回、インターセプト144回を記録している。

シーズンを通してずっとダルトンにクリップボードを持たせることになっても、2023年のある時点で彼を起用することになっても、パンサーズはQBルームに重要なベテランの存在を置くことによる恩恵を受けられるはずだ。

【RA】