タイトエンド（TE）フォスター・モローは他の誰とも違うオフシーズンを経験していた。現地10日（水）、モローは祝うべき朗報を受け取っている。

モローがニューオーリンズ・セインツとの3年契約にサインしたと『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが報じた。モローの契約は800万ドル（約10億7,281万円）の保証を含む1,200万ドル（約16億0,922万円）になるとラポポートは伝えている。チームも後に、この契約について発表した。

ラスベガス・レイダースからセインツへのモローの旅は、実に典型的なプロセスとして始まった。モローがチームを訪問し、標準的な身体検査を受け、合意に至ったのだ。しかし、この身体検査で深刻なことが判明した。モローはがんの一種であるホジキンリンパ腫を患っていたのだ。

セインツと契約を交わす代わりに、モローは治療に専念すべく、フットボールキャリアを中断した。

4月にがんがステージ2であることを明かしたモローだが、医師が”それをすべて取りのぞくことができる”と、明るい見通しを語っていた。

それから1カ月ほどが経ち、モローは日常を取り戻すための次のステップに進んでいる。最初に重要な発見をしたジョン・アモス医師が在籍するチームと契約したのだ。

モローが加わるセインツにも、2023年に向けて楽天的になる理由がある。今オフシーズンにクオーターバック（QB）デレック・カーと契約したセインツは、過去2シーズンにわたってパンチに欠けていた攻撃陣にランニングバック（RB）ジャマール・ウィリアムスを加えた。4シーズンでキャッチ91回、1,107レシービングヤード、タッチダウン12回を記録したモローは、タイトエンドのポジションでユウォン・ジョンソンと組むことになる。攻撃陣を率いるのは、レイダース時代に馴染みのあるクオーターバックだ。

詳しい現状は明かされていないものの、今回の契約はモローの健康状態が良い方向に進んでいることを示唆している。モローは自分の人生において予想外の重要な役割を果たしたチームで、フットボールに戻ることを目指している。

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