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2023年は以前と“異なる”ものの、ラムズを再び成功に導く準備を整えるDTドナルド

2023年05月11日(木) 10:59


ロサンゼルス・ラムズのアーロン・ドナルド【AP Photo/Ross D. Franklin】

ロサンゼルス・ラムズのディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドにとって、2022年シーズンは夢のようなものとは程遠かった。

念願のリングを手にしてから1年も経たないうちに、ドナルドのシーズンは足首の負傷によって早々に終了。これは実質、ドナルドがキャリアで初めて直面した健康問題だった。その後、手術を受けたドナルドは、現地10日(水)に現在は100パーセントの状態に戻っていると報道陣に話している。

ならば、フィールド復帰への道のりはもっと短いはずだ。しかし、彼と再建中のラムズには、より長い道のりが待ち受けている。

元チームメイトのコーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーやミドルラインバッカー(MLB)ボビー・ワグナー、アウトサイドラインバッカー(OLB)レナード・フロイドの離脱について質問されたドナルドは「今、プレーメーカーの名前をいろいろと挙げてくれたけど、それは違うものになるだろう」と答えた。

「もちろん、キャリアを通じて彼らと一緒にプレーできたらいいなと思うけど、そういうわけにはいかない。変わるのさ。でも、若手選手たちはステップアップしなきゃいけない。俺はリーダーとして彼らの準備を整え、彼らもプロフェッショナルとして自分たちの準備を整えるということだ。ただ彼らを信じるしかない。去年は多くの選手がたくさんの試合に出ていたけど、俺は彼らと一緒にフィールドに立っていなかった」

ラムズは2022年シーズン、前年度にスーパーボウルチャンピオンに輝いたところから大幅に落ちぶれ、マネジメント陣は全体的な戦略によってタイヤがパンクしたことを認識した。現在、彼らはゴールに向かってスピードを上げることよりも、フランチャイズの基本的な枠組みを長期にわたってより良い状態にすることに重きを置いている。

なぜドナルドがラムズにとって困難になると予想される2023年シーズンにチームにとどまる代わりにキャリアに終止符を打たないのか、疑問に思うのは無理もないことだと言える。

ラムズがスーパーボウルを制覇した2021年シーズン終了後に引退をちらつかせていたドナルドは最終的に、退団する可能性を利用して新たな大型契約を手に入れた。しかし現在のドナルドは引退を考慮していないようだ。

「正直、そうでもない。去年のような形でキャリアを終わらせたくはないもんだろ。だからその考えが頭をよぎることもなかった。今日ここにいるために、健康になるためにできることを何でもしようとしているだけ」とドナルドは話している。

健康状態が良好なとき、ドナルドはNFLのエリート選手の中でも最上級の存在だ。キャリアを終えた後、ドナルドが1次投票でプロフットボールの殿堂に迎えられ、カントンでのスポットを得ることは保証されていると言えよう。

そのような履歴書は尊敬を集めるが、その一方でドナルドの肩には模範を示す責任がかかっている。ドナルドが水曜日に説明したように、彼が必要としているのは準備を整え働く意思のあるチームメイトだけだ。

ドナルドは「彼らが働くためのマインドセットや高いレベルで必要なことをするための適切なマインドセットを持っていて、その努力を惜しまない限り、俺個人としては、フットボール選手として、コンペティターとして、それに協力することができる」と語り、「そのマインドセットがあるなら、参加してきたスナップが0回だろうと10回だろうと、ハングリー精神にあふれたメンバーが欲しい」と続けた。

【RA】