新人QBフッカーの出場機会は多くならない見込みだとライオンズHCキャンベル
2023年05月11日(木) 11:55デトロイト・ライオンズは2023年NFLドラフト3巡目でクオーターバック(QB)ヘンドン・フッカーを指名してそのポジションに将来の選択肢を持たせている。しかし、ヘッドコーチ(HC)のダン・キャンベルはフッカーがルーキーシーズンにプレーすることはあっても、それほど多くの機会を得ることはない見込みだと述べた。
キャンベルHCはポッドキャスト『Green Light(グリーン・ライト)』でクリス・ロングに「本当に、今年は彼にとってレッドシャツイヤーになる」と話している。「彼はまず足を治してからジャレッド(ゴフ)の下で学ぶことになる。どうなるかはそれからのお楽しみだ。彼が最終的に2番手になるか、あるいは将来的にそれ以上の存在になったとしても、それには長い時間がかかるだろう」
フッカーは2022年11月19日に左膝のACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂。復帰時期は未定だが、フッカーの主治医はドラフト前のプロセスで、彼がシーズン第1週の週末までに完全に回復する見込みだと各チームに伝えていた。フッカーがどれほどトレーニングキャンプに参加するかは未定だ。
フッカーを指名したことで、ライオンズは少なくとも成長を遂げる可能性があるバックアップを確保している。最も理想的なのは彼がダイナミックなスターターとなり、最終的にゴフの後釜になることだ。ドラフト3巡目というポジションは、ライオンズにとってその賭けに出るのに値するものだったのだろう。
長い大学生活を経たフッカーの25歳という年齢は、ドラフトに臨む一部のチームからネガティブに捉えられていた。ちなみに、先月に大規模な契約延長にサインしたフィラデルフィア・イーグルスのQBジェイレン・ハーツは現在24歳だ。しかし、キャンベルHCはフッカーの年齢をポジティブに捉えている。
『Detroit Free Press(デトロイト・フリープレス)』によると、キャンベルHCは「その時はどこになるのかも誰になるのかも正確に分かっていなかったが、私たちはフッカーを気に入っていた」と述べ、こう続けたという。「彼がケガからの復帰を目指している最中だったことは知っていたが、彼には魅力的な部分があったのだ。彼はとても成熟している。それらしく見えるし、大きな腕を持っている。NFLでのプレーの仕方を学ばなければならないだけだ。だが、彼はもうプロだし、私は彼が比較的年をとっている事実を気に入っている。私たちは皆、彼の年齢が比較的高いのを好んでいると言える。クオーターバックにはいくらか成熟していてもらいたいものだろう。彼らはたくさんのことを背負っている」
昨年に指名されたワイドレシーバー(WR)ジェイムソン・ウィリアムズと同様に、フッカーも2023年ではなく将来に向けて獲得された。ライオンズがフッカーの潜在能力をどう捉えるかは、彼らがゴフの契約状況をどう扱うかで判断できるだろう。先発を務めているゴフの契約はあと2年残っており、キャップヒットは約3,100万ドル(約41億5,513万円)と約3,200万ドル(約42億8,917万円)だ。契約延長がある場合、ライオンズがいつ、どのような形でそれを実現させるかが、フッカーのNFLでのキャリアがどのように展開していくかを物語ることになるだろう。
【RA】