7月が近づくにつれ、NFLでは楽観的な見解が飛び交う時期がやってきた。

ロクアン・スミスも、今年が自分たちの年だと確信している大勢の中の一人だ。

「俺はただチームメイトと一緒にフィールドに出て、駆け巡ることが楽しみだ。なぜかって、特別なことが起こると思うからだ」と、ボルティモア・レイブンズのラインバッカー（LB）スミスはチームの公式サイトを通じて語った。「個人的には、俺自身にとってもきっと最高の年になると思う。少なくとも肉体的にも精神的にもね」

スミスが興奮するには正当な理由がある。シカゴ・ベアーズからボルティモアへのトレードのきっかけとなった契約問題を乗り越え、レイブンズから新たに5年総額1億ドル（約141億8,800万円）の契約を受け取り、今季の勝利のために作られたディフェンスの重要な一員として戻ってくる。

また、スミスは時間に余裕を持って活動している。今回、スミスは守備コーディネーター（DC）のマイク・マクドナルドのスキームを新たに学ぶ必要はなく、ボルティモアでの将来は盤石だ。スミスはチームの重要なメンバーであり、激しくプレーする準備ができている。

「正直に言って、すべての挑戦を欲しているんだ」とスミスは語った。「報復すべき相手がたくさんいる。その時が来たら、一週ごとに相手にするさ」

ボルティモアがスミスを獲得したのは昨シーズンの真っ最中だった。そのシーズンは、クオーターバック（QB）ラマー・ジャクソンを失うという逆境から始まった。レイブンズはそれでもなんとかプレーオフに進出したが、スーパーワイルドカードウイークエンドでシンシナティ・ベンガルズに敗れ、多くの人々に空しさを残したまま、不本意な形でシーズンを終えた。

スミスは今季に大いに期待を寄せている。レイブンズは競争の激しいAFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）北地区に所属している上に、強豪ぞろいのカンファレンスにいるので、数々の試練に直面することが予想される。そのためボルティモアは毎週全力を出さなければならないが、若手のプレーメーカーとベテランを融合したディフェンスには期待大だ。スミスが対戦相手に対して容赦する暇はない。

「一度も怖がったことはない。生まれたときから怖がることはなかったし、死ぬときに怖がるつもりもない」とスミスは語った。「ディフェンスのほとんどの選手が同じ考えだろう。人々はきっと俺らを恐れている、俺らはそこを突きたい。最終的には、俺らは相手の首を取るために出てくるんだ」

【KO】