カンザスシティ・チーフスがディフェンシブタックル（DT）クリス・ジョーンズとの間で行き詰まっている契約交渉に終止符を打ち、現地7日（木）に行われるデトロイト・ライオンズとのシーズン開幕戦に向けてジョーンズをフィールドに呼び戻すための時間は刻一刻と迫っている。

しかし、チーフスの選手たちは準備を進めなければならず、ジョーンズの状態を心配している場合ではない。

チーム公式記録によると、クオーターバック（QB）パトリック・マホームズは日曜日に「現時点では、ここに来ているメンバーと試合に出る準備をして、そのことはフロントオフィスに任せるしかない。デトロイト・ライオンズとの厳しい試練が待ち受けているし、ここにいるメンバーでどう勝てるかに集中するつもりだ」と話したという。

ジョーンズが長期にわたってホールドアウトしていること――すでに約200万ドル（約2億9,306万円）のコストがかかっている――にチームメイトは驚かされているようだ。マホームズは数週間前、ジョーンズの契約問題がこれほど長引くとは予想していなかったと明かしている。

今やジョーンズが木曜日のシーズン開幕戦を欠場するかもしれないというところまで来ていると言えよう。

ヘッドコーチ（HC）アンディ・リードは日曜日に「（木曜日にジョーンズが絶対にプレーしないかは）言えない。私にも分からない。彼の意図も、いつ来るのかも、来ないのかも分からない。だが、私たちは今、前に進んでいる。その部分についてはあまり考えていない」と述べた。

シーズン第1週の出場が危うくなるまで膠着（こうちゃく）状態が続くことを想像していたかと質問されたリードHCは、次のように答えている。

「どういうふうになるかは分からないものだ。この手の問題で、ものすごく多くの人を相手にしているから、それがどっちに転んでもおかしくはない。繰り返すが、私はそれに多くの時間を費やしているわけではない。オフシーズンには90人の選手を集め、そこで自分たちが正しい方向に向かっていることを確認する必要があった。今は試合に挑む準備をしていて、ここにいるか、いないかのどちらかだ。これが私の考え方だ」

今のところ、ジョーンズはそこにいない。シーズン開幕を目前に控える中、有意義な行動を逃す前に事態を解決するために残された時間は少なくなっている。

【RA】