フード姿でおなじみのあのコーチが、現地22日（日）に新たな歴史を刻んだ。

ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ（HC）であるビル・ベリチックが、バッファロー・ビルズを29対25で下した試合で、レギュラーシーズン300勝目をマークした。

71歳のベリチックHCはNFLでレギュラーシーズン300勝を達成した3人目のコーチであり、他には“パパ・ベア”ことジョージ・ハラス（318勝）、歴代トップのドン・シュラ（328勝）がいる。ブラウンズを5シーズン率いた1991年から1995年に、ベリチックHCは36勝44敗だった。2000年から現在にかけて、ペイトリオッツでのベリチックHCの記録は264勝111敗となっている。

一つの記録となる試合だったことを別にしても、ペイトリオッツの勝利はこれ以上ないタイミングでやってきた。2勝5敗のペイトリオッツは連敗を3で食い止めている。負けが続く中で、ベリチックHCはキャリア最低の敗北を2つ経験。一つがシーズン第4週に38対3でダラス・カウボーイズに敗れた試合、もうひとつがシーズン第5週に34対0でニューオーリンズ・セインツに敗れた試合だ。

ベリチックHCが歴史的な勝利を飾る前には、『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが、今オフシーズンにベリチックHCが大型の複数年契約を結んでいたと報道。最近は低迷していたペイトリオッツだが、ベリチックHCは近い将来にもさらなる歴史的記録を残すことが可能となっている。

プレーオフでの勝利を含めて、ベリチックHCは計330勝をマーク。これはシュラの347勝に続く、歴代2位の数字に当たる。ハラスが残した324勝という記録については、昨シーズンに追い抜いていた。

ベリチックHCはおそらく最も称賛すべきコーチとしての記録を多く有している。その記録としては歴代最多プレーオフ勝利数（31勝）、最多スーパーボウル出場（9回）、最多スーパーボウル優勝（6回）がある。

多くの勝利やポストシーズン進出という記録は、最近のシーズンでは達成するのが難しくなっている。それでも、ベリチックHCの新たなマイルストーンを目指す旅は続いていく。

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