トレード期限が迫る中、LBハンターに関する問い合わせを受けるバイキングス
2023年10月23日(月) 12:04ミネソタ・バイキングスはスターラインバッカー(LB)ダニエル・ハンターをめぐる泥沼状態を抱えたままシーズンを迎えた。そして、現地10月31日(火)に迎えるトレード期限が近づくにつれて、ハンターが再び話題に上る可能性が浮上している。
情報筋の話によると、複数のチームがハンターのトレードについてバイキングスに連絡をとっており、チームトップのサック数を誇るハンターは期限内に移籍するトッププレーヤーの1人になる可能性が高いとのこと。問い合わせの電話に応じることは、バイキングスにとっては理にかなっていると言えよう。
ハンターの契約はあと1年残っている。チームの成績が2勝4敗と低迷していれば、まもなく契約満了となる名選手に関心が集まるのも無理はない。プレーオフ進出を狙う中でエッジを補強したいと思っているチームがあれば、トレードを検討するだろう。
ハンターのトレードにまつわるうわさが立つのは今回が初めてではない。実際、シーズン開幕前には複数のチームから問い合わせがあったが、ハンターは最終的にバイキングスに戻ってくるために契約を結んだ。ハンターはNFLでトップとなる8回のサックを決めることで、それに報いている。
昨年、シカゴ・ベアーズは期限を迎える前にインサイドラインバッカー(ILB)ロクアン・スミスをボルティモア・レイブンズにトレードした。今年、適切な状況が整えば、それはハンターになるかもしれない。
移籍する可能性がある大物選手はハンター以外にもいる。
低迷しているデンバー・ブロンコスのワイドレシーバー(WR)ジェリー・ジューディは先週、トレードの可能性について言及。苦境に立たされているチームで成績が下がっている中で、ジューディはフラストレーションを抱えていることを認めている。
ジューディは報道陣に「負けているときはイライラするもんだろ。誰も負けたくない。分かるだろ?」とコメント。
「負けるのは起こり得ることの中で最悪の結果だ。自分に何ができるのか、何をする能力があるのかは分かっている。結局のところ、俺は俺であり続けるから、トレードされてもされなくても構わない」
ブロンコスは大売り出しを計画しておらず、断れないような取引がない限り、大量にトレードする可能性は低いと見られている。ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは特に2023年以降も貢献できるような才能ある選手をトレードで手放す気はないようだ。しかし、ジューディは今オフシーズンにトレード交渉の対象となり、シーズン開幕前もここ数週間も複数のチームから声がかかっていた。負けが込み、不満が募れば、こうした声は増すばかりだろう。そして、ブロンコスは興味深い決断を下すことになる。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロによると、トレードされない見込みの選手の1人としてニューヨーク・ジャイアンツのランニングバック(RB)セイクワン・バークリーが挙げられるという。ジャイアンツはフランチャイズRBに関するいかなるトレード交渉にも応じるつもりがない。厳しいシーズンにおいては、契約が切れそうな選手(WRパリス・キャンベルもその1人だろう)をトレードするのは理にかなっている。一方で、バークリーはどこにも移籍しないと見られている。
カロライナ・パンサーズも同様に、将来的に重要な構成要素となる選手をトレードする可能性は低い。しかしながら、WRテラス・マーシャルJr.やコーナーバック(CB)ドンテ・ジャクソンのトレードには前向きなようで、負傷前にはセーフティ(S)ジェレミー・チンをトレードする可能性もあった。
【RA】