現地3日（水）に南フロリダにあるマイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー（WR）タイリーク・ヒルの自宅で大きな火災が発生したが、消防隊が駆けつけ、ヒルとその家族は無事だった。

マイアミから北西に約48.3km、サウスウエストランチズに所在するヒルの自宅の屋根から黒煙が高く上り、消防士が消火にあたっている様子が、地元の『WSVN 7 News（WSVN 7ニュース）』で水曜日に放送された。

ドルフィンズがサンデーナイトに組まれたバッファロー・ビルズとのレギュラーシーズン最終戦に備える中、ヒルはチームの練習に参加していたものの、火事について知らせを受けて、その場を後にしている。

ヒルの代理人であるドリュー・ローゼンハウスは報道陣に、火災が起こった当時、家族の一部が在宅していたと語った。

「彼とその家族は無事だ。何より、誰もケガをせず、ペットも無事なので、それについて、われわれはとてもありがたく思っている。消火に当たった消防士たちに、深く感謝している。幸いなことに、火は住宅内の限られたエリアにとどめられた。当然ながら、煙や水によるダメージはあるだろう。自宅で火災が起きるというのは、誰にとっても実に厳しいことだが、タイリークはそれに対処し、彼と彼の家族は、望める限りの冷静さを保っていた」とローゼンハウスは述べている。

ローゼンハウスによれば、ヒルは現時点ではコメントしないとのことだが、火災の原因については調査中であり、被害の大部分は一部屋に収まっていたという。

映像からは、左足に保護具をつけたヒルがアメリカ東部時間15時（日本時間翌5時）過ぎに自宅に到着した様子が確認できる。ヒルは先月に結婚したばかりの妻、キータ・バッカロさんを抱きしめていた。また、ヒルが家の周囲を歩き回り、時に胸や顔に手を当て、当局と話している場面もあった。

ヒルは2023年5月に690万ドル（約9億8,686万円）でベッドルーム7室、バスルーム8室の自宅を購入している。

消防士はこの家の最も高い位置で作業している様子だった。不動産リストによれば、階上にはベッドルームの多くやホームシアター、書斎があったという。また、この家はゴルフのパット用グリーン、NBAサイズのバスケットボールコート、海水をろ過した温水プール、10人用のスパを備えている。他にはゲストルームが2部屋あり、レモン、マンゴー、バナナの木も植えられていた。

ドルフィンズのクオーターバック（QB）トゥア・タゴヴァイロアは、自分の思いはヒルとその家族の元にあると話した。タゴヴァイロアはこの火災について、水曜日の練習後に聞いたとのことだ。

「俺のチームメイトだけじゃなく、広く誰にとっても、タイリークが今経験していることを乗り越えるのは難しい」とタゴヴァイロアは言う。

「一番大事なのは、彼の家族が無事なことだ。彼の愛する人たちは無事でいる。彼も大丈夫だ。少し陳腐な言い方かもしれないけど、家の一部とか、いくつかのものは取り替えが聞く。彼のたくさんの家族が無事であることが、ただうれしい」

29歳のヒルは現在、1,712レシービングヤード、タッチダウン12回でNFLトップに立っている。NFLの歴史上、複数のシーズンで1,700ヤード超えを達成した選手はヒルだけだ。ヒルは2023年に1,710ヤードを記録。これは2022年3月にカンザスシティ・チーフスからトレードされたヒルが、ドルフィンズで送った初めてのシーズンのことだった。チーフスは2016年NFLドラフトの5巡目でヒルを指名していた。

記事提供：『The Associated Press（AP通信）』

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