記録的な数のグラミー賞を受賞し、新たなフットボールファンを開拓し、カンザスシティ・チーフスのスタータイトエンド（TE）トラビス・ケルシーとのスーパーボウル・エラ（時代）におけるロマンスで注目を浴びているテイラー・スウィフトは、現地11日（日）の最終決戦で盛り上がりがピークに達する2023年NFLシーズンの中心的存在となった。

スウィフトがNFL界で注目されるようになったのはケルシーとの関係によるところが大きいが、サンフランシスコ・49ersの選手のひとりにも良い影響を与えている。プロボウルに選ばれているフルバック（FB）のカイル・ユーズチェックだ。

スウィフトはチーフスがマイアミ・ドルフィンズに勝利したスーパーワイルドカードゲームで、ケルシーのジャージにそっくりな冬用のジャケットを着用していた。それは偶然にもユーズチェックの妻、クリスティンさんがデザインしたもので、このことがきっかけで突如としてクリスティンさんと彼女のデザインした服が注目の的となった。

ユーズチェックはスウィフトが妻のデザインした服を着てくれることに感謝しつつも、ケルシー擁するチーフスが49ersと対戦する第58回スーパーボウルに向けては別のデザイナーを探してもらわなければならないと考えている。

今週末にスウィフトは妻の新たなデザインを着ることになるかと、水曜日に『NFL Network（NFLネットワーク）』のオマール・ルイズに聞かれたユーズチェックは、「俺たちはテイラーの大ファンだけど、今週だけは違う」と冗談交じりに返している。

クリスティンさんが手がけるスポーツをテーマにした服は、ポップスターのスウィフトが着ている姿が目撃されたことで一気に広まった。NFLもこれに注目し、クリスティンさんが作品にNFLのロゴを正式に使用できるよう、ライセンス契約を結んだ。

「すごく感激しているのは、彼女の作品を見た人が誰も否定的なことを言っていないこと」とユーズチェックは話している。

「みんな、“ワオ、すごくクールだ。素晴らしいね”というふうに反応してくれる。普通この規模で爆発的に人気が出ると否定的な意見も出てくるものだけど、珍しいくらいそれがほとんどないんだ」

1月に行われたプレーオフの試合後に、ユーズチェックは妻への評価と注目をうれしく思い、感謝していた。たとえスウィフトがユーズチェックのブランドを着ないとしても、彼が大一番に臨むに当たってその姿勢に変わりはない。

「心から誇りに思っている」とユーズチェックはルイズに述べている。

「当たり前だけど、彼女はすごく楽しみにしている。やることがたくさんあって大変そうだけど、全てが良いことだ。いろいろな人が彼女に声をかけてくれていてうれしいよ。たくさんの企業や有名人も。みんな彼女のデザインをほしがっている。彼女の才能が評価されるのを目の当たりにできて最高だ」

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