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初プレーコールに自信を示すレイブンズ新DCザック・オアー

2024年02月09日(金) 12:20

ボルティモア・レイブンズのザック・オアー【NFL】

ボルティモア・レイブンズの新しい守備コーディネーター(DC)ザック・オアーは、今回初めてプレーコーラーになると同時に、リーグで2番目に若いコーディネーターとなるかもしれない。しかし、オアーはもう何年も前から、このポストに就くことを考えていた。

31歳のオアーDCは、最初は選手として、その後はコーチとして、NFLでのキャリアのほとんどをレイブンズの組織で過ごしている。そのため、オアーDCはヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーがよく言うように、“レイブンズらしくプレーする”ために何が必要かというコンセプトは熟知しているだろう。しかし、興味深いことに、オアーDCは1シーズンだけ外部にいた時――短期間ジャクソンビル・ジャガーズに在籍していたアーバン・マイヤーHCのスタッフだった時――同僚のアシスタントからキャリアに関する貴重なアドバイスを受けたと今週、明かした。

チームの公式サイトによると、オアーDCはこう語っている。

「3年ほど前、みんなは私にこう教えてくれたんだ。コーディネーターになりたいという願望があるなら、映像を見ている時に、自分がどんなプレーをコールするか、どうやって特定のゲームプランやスキームを止めて、特定のスキームを攻撃するかを考えなければいけないってね。私はいつもそうしてきた」

オアーDCは、シアトル・シーホークスでヘッドコーチのチャンスを得るほどレイブンズのディフェンスを成功させたマイク・マクドナルドの後任となる。アリゾナ・カーディナルスDCのニック・ラリスは30歳で、来季NFLでオアーDCより若い唯一のコーディネーターだ。

一方では、オアーDCは良い状態からスタートするはずだ。ベテランのスタッフに支えられながら、オアーDCは許した1試合あたりの得点、サック数、テイクアウェイ数、すべてにおいてリーグ1位の成績を残した史上初のディフェンスを指揮することになる。

しかしその一方で、初めて司令官の席に座るオアーDCには、大きな期待がかかっている。オアーDCは、自分の年齢やプレーコールの経験の浅さ、前任者の成功に左右されることはないと話した。そして、それはハードワークから始まる。

「私はそれを見てきたし、その一部でもあった。私が自信を持てるのは、これから行う準備のおかげだ」と述べるオアーDCは、次のように続けた。

「全力で準備する。それが自信につながるんだ」

「どんなことでも、自分がその仕事をこなせる自信がなければ、それは準備不足ということだ。自分がやるべき正しい方法で準備すれば、自信が持てるようになる。私は正しい方法で準備するつもりだ」

ハーボーHCによると、過去2シーズンにわたってレイブンズのインサイドラインバッカー(ILB)コーチを務めたオアーDCは、他のスタッフから必要なサポートを受けることになるという。

「彼はずっと勉強してきて、どうすればいいのかまでも研究してきたと思う。彼と話していて、それが得意なんだろうという安心感があるが、彼はやってのけなければならない。しっかりやるに間違いない」

「繰り返しになるが、ベテランコーチだけでなく、若いコーチたちからもサポートを受けるだろうし、そのコーチたちがゲームプランを立て、すべてのベースがカバーされていることを確認してくれるだろう」

レイブンズのスキームはマクドナルド元DCが築き上げたものを継承しつつ、独自のタッチも加えるつもりだというオアーDCは、次のようにコメントしている。

「私たちは間違いなくそれをベースにしたい。何年もかけて築き上げたスキームだ。私たちは常にもっとよくなろうとしている。だからこそ、これまでこのチームでは素晴らしいディフェンスが見てこられたのだと思う。それを続けていかなければならない」

オアーDCは自分の役割をどうこなすか、その一端はすでに理解しているようだ。記者席ではなく、フィールドでプレーをコールするつもりだという。元選手だけあって、アクションの現場に近い方が、オアーDCのスタイルに合っているようだ。

「フィールドにいなければならない」と話すオアーDCはこうつけ加えた。

「選手の目を見て、何が起こっているのか見て、選手がどう感じているのかを感じ取らなければならない。人によってやり方は違う。私はフィールドにいなければならない」

ハーボーHCが着任してから20年近く、レイブンズは成功を収め続けきたが、それを維持するためにも、チームはオアーDCの新しい役割をサポートするために必要なことは何でもするつもりだ。

【KO】