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オフェンス部門年間最優秀新人賞はテキサンズQBストラウドの手に

2024年02月09日(金) 12:36

ヒューストン・テキサンズのC.J.ストラウド【AP Photo/David J. Phillip】

ヒューストン・テキサンズはフランチャイズクオーターバック(QB)を見つけたと言っても過言ではない。彼らはスターをドラフトしたのだ。

現地8日(木)に行われている『NFL Honors(NFLオナーズ)』で、C.J.ストラウドがAP通信オフェンス部門年間最優秀新人賞を受賞した。

ドラフト全体2位指名を受けたストラウドはテキサンズの選手としてフランチャイズ史上初めて攻撃部門年間最優秀新人賞を獲得した選手となっている。

ストラウドはロサンゼルス・ラムズのワイドレシーバー(WR)プカ・ナクア(154ポイント)やデトロイト・ライオンズのタイトエンド(TE)サム・ラポルタ(40ポイント)を抑え、246ポイントを得てトップに立っている。ライオンズのランニングバック(RB)ジャーマイア・ギブス(4ポイント)やアトランタ・ファルコンズのRBビジャン・ロビンソン(3ポイント)、ボルティモア・レイブンズのWRゼイ・フラワーズ、グリーンベイ・パッカーズのWRジェイデン・リード、カンザスシティ・チーフスのWRラシー・ライスも票を集めた。

オハイオ州立大学出身のストラウドは、出だしからセンセーショナルな活躍を見せ、相手ディフェンスを破壊し、圧倒した。年齢以上の落ち着きを見せたストラウドは、ポケットでは余裕を持ち、微妙な動きで巧みにラッシャーを避け、冷静に判断を下していた。時には、ドリュー・ブリーズを彷彿とさせる場面もあったと言えよう。

新人らしからぬプレーを見せたストラウドは、ほとんどミスをすることなく、負傷者が相次いだオフェンシブラインもうまく操っていた。ブロッカーやレシーバーから負傷者が出ても、ストラウドはそれを乗り越え、まるでキャリア10年目のベテラン選手のようにディフェンスを切り刻んでいた。

22歳のストラウドはタッチダウン対インターセプト比(23対5)でNFLをリードし、NFL史上最年少でそれを成し遂げた選手になっている。ストラウドはポール・ガバナリが1946年にボストン・ヤンクスで成し遂げて以来、初めてインターセプト率(1.0%)でNFLトップに輝いた新人選手となった。さらに、ストラウドはアンドリュー・ラックとジャスティン・ハーバートに次ぎ、新人QBとして史上3番目に多いパスヤード(4,108ヤード)を記録。新人QBとしてマークした試合平均ヤード(273.9ヤード)でもハーバート(289.1ヤード)に次いで歴代2位となった。

ストラウドは10試合以上に出場した選手の中で、試合平均パスヤードおよびタッチダウン対インターセプト比でトップに輝いた選手として、トム・ブレイディ(2007年)とジョー・モンタナ(1989年)の仲間入りを果たしている。ブレイディとモンタナはそれぞれ、そのシーズンにMVPを受賞した。

テキサンズをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区優勝に導いたストラウドは、2016年シーズンにダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットが成し遂げて以来、初めて地区優勝を果たした新人QBに。1970年の合併以来、10試合以上に先発出場し、前年度に地区内で最下位だったチームを首位に導いてプレーオフゲームでも勝利を収めた新人QBは、ストラウドが初めてだ。

ストラウドのルーキーシーズンには、ビッグプレー、ビッグスタッツ、ビッグウィン、そのすべてが詰まっている。そして今、ストラウドは他のどのクオーターバックと比べても特に素晴らしいルーキーシーズンを過ごしたことを記念する賞牌を手に入れている。

【RA】