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2023年攻撃部門年間最優秀選手は49ersのRBマカフリー

2024年02月09日(金) 13:28

サンフランシスコ・49ersのクリスチャン・マカフリー【AP Photo/David J. Phillip】

サンフランシスコ・49ersの強力な攻撃陣の原動力となったランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーが、現地8日(木)に行われている『NFL Honors(NFLオナーズ)』の席で2023年AP通信オフェンス部門年間最優秀選手賞に選ばれた。マカフリーは今季に、2017年にリーグ入りしてから個人として最も素晴らしい部類のシーズンを送っている。

2022年のトレード期限に49ersへ加わり、今季がチームでの初のフルシーズンとなっているマカフリーは、チームがプレーオフでホームフィールドアドバンテージとファーストラウンドバイを確保してからレギュラーシーズン最終戦を欠場しながらも、リーグトップのラッシングヤード(1,459ヤード)、スクリメージヤード(2,023ヤード)、タッチダウン(21回)を記録した。

厳しい競争の中でも、マカフリーはこの賞の有力候補だと見なされてきた。マカフリーは229対139でマイアミ・ドルフィンズのワイドアウトであるタイリーク・ヒルを上回っており、1位の票では39対7だった。その他のファイナリストはカウボーイズのワイドレシーバー(WR)シーディー・ラム(45ポイント)、ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソン(32ポイント)、カウボーイズのQBダック・プレスコット(5ポイント)だった。

5勝0敗でシーズンをスタートした49ersだが、その後は3連敗を喫する。その3試合は、マカフリーが今季に出場した試合で最も成績が低かった3試合でもあった。その中で、マカフリーはシーズン第10週まで、17試合連続で少なくとも1回のタッチダウンを決め続け、レニー・ムーアの歴代記録と並んでいる。シーズン第18週を欠場するまでのシーズンラスト9戦では、試合平均133スクリメージヤードをマークしてレギュラーシーズンを締めくくった。

この賞はレギュラーシーズンの活躍に与えられるものだが、マカフリーはプレーオフ2試合でも優れた力を発揮している。各試合でタッチダウン2回、計260ヤードを記録したマカフリーは、49ersをカンザスシティ・チーフスとアレジアント・スタジアムで対決する第58回スーパーボウルへと導いた。

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)王者の49ersは試合平均トータルヤードで2位、試合平均ランヤードで3位、試合平均パスヤードで4位、得点で3位につけた。今季は1試合(クリーブランド・ブラウンズに敗れたシーズン第6週)を除いて、すべての試合で300ヤード以上を獲得。シアトル・シーホークスに圧勝したシーズン第14週の試合では、今季最高の527ヤードをマークしている。

攻撃面での49ersの成功において、きわめて大きな役割を果たしたマカフリー。昨オフシーズンに肘の再建手術を受けたQBブロック・パーディーが何度か苦戦したときにも、49ersのユニットを率いていた。

49ersの選手としてこの賞を受けるのはマカフリーで5人目だが、1993年のジェリー・ライス以降では初めてとなる。ライスが2度受賞したほか、ジョー・モンタナ、スティーブ・ヤング、ロジャー・クレイグがそれぞれ1回、AP通信NFL攻撃部門年間最優秀賞に輝いた。

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