ダン・クインがワシントン・コマンダースのヘッドコーチ（HC）に就任するためにダラス・カウボーイズを去った時、マイク・マッカーシーは新しい守備コーディネーターを必要としていた。

カウボーイズHCのマッカーシーは経験を重視してマイク・ジマーを新たな守備コーディネーターに選んでいる。ジマーDCは1994年にカウボーイズで守備アシスタントコーチとしてNFLでのキャリアをスタートさせた経歴を持ち、過去2シーズンにわたってNFLを離れた後、守備コーディネーターとしてチームに戻ってきた。

2021年シーズン終了後にミネソタ・バイキングスのヘッドコーチを解任されたジマーDCは、現地14日（水）の入団会見で「フットボールが恋しくなるのはいつものことだ」と語り、次のように続けている。

「コーチングが恋しくなる。選手たちとの関係、コーチたちとの関係が恋しくなる。家族に起こったいくつかの出来事から、私には少し休暇が必要だったのだろう。家族のために時間を割くことは、私にとって重要なことだった。でも、結局のところ、フットボールが自分をここに引き戻したんだ」

「私の父は30年ほど高校のコーチをしていた。選手をより良く、チームをより良く、グループをより良くする手助けができるようになることに興奮している。それが私がやろうとしていることだ」

ジマーDCが一緒に仕事をすることになる選手リストのトップは、カウボーイズのスター選手でラインバッカー（LB）のマイカ・パーソンズだ。このラインバッカーはパスラッシュの大黒柱として、ほんのわずかなプレーでその試合の流れを変えることができる。当然のことながら、水曜日に真っ先にパーソンズについて質問されたジマーDCだが、自身のスキームにおけるパーソンズの役割について断言はしなかった。

それは、公の場で約束する前に、パーソンズや他の選手たちと協力したいとジマーDCは考えているからだ。

「間違いなく、彼（パーソンズ）は最高の選手だ」と言うジマーDCはこうつけ加えている。

「ビデオを見ても明らかだけれど、彼は信じられないような素晴らしいプレーをしている」

「私の強みの1つは、選手を見て、それぞれの選手に対するビジョンを持ち、彼らをどう使うのが最適かを考えることだ。今、私がしたくないことの1つは、本人と話すことなく、その人の起用をどう考えているかを話すこと。彼に話すより前に、あなたたちに話すべきではないと思う」

ジマーDCは低迷するカウボーイズ守備陣の救世主としてやってきたわけではない。この守備陣は2023年シーズンにおいて、1試合あたりの許したトータルヤードと被得点で5位につけている。カウボーイズディフェンスは総じて信頼できるユニットとして機能し、5位にランクインしたオフェンスを補完して、チームのNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）東地区優勝に貢献した。

選手たちはそろっている。ジマーDCに必要なのは、クインが去ったところから再開することだけだ。

「土台から作り直すようなことをするつもりはない。見ての通り、彼らはすでに良い状態だ」とジマーDCはコメント。

確かに、かなり良い。過去2年間を大学でのコンサルタントとして過ごしたジマーDCは、すべてが始まった場所からNFLに戻れることを喜んでいる。

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