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LBパーソンズが再びKRになれば「素晴らしい活躍をするはず」とカウボーイズのスペシャルチームコーディネーター

2024年04月14日(日) 16:29


ダラス・カウボーイズのマイカ・パーソンズ【Margaret Bowles via AP】

NFLでは2024年シーズンから、新しく興味深いキックオフルールが導入される。

それは注目を集めている選手が新たな機会をつかむことにつながるのだろうか? たぶんそうだ。

ダラス・カウボーイズの主力守備選手であるラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズはその1人になるのだろうか? それは違うだろう。

カウボーイズのスペシャルチームコーディネーターを務めているジョン・ファッセルはキックオフにもたらされる変更点について話す中で、プレーメイキング能力を持つパーソンズをキックリターナー(KR)に戻したいと思っていることを認めた一方で、それはファンタジーフットボールの世界でしかあり得ないと分かっていると語った。

最近配信された『Ross Tucker Football Podcast(ロス・タッカー・フットボール・ポッドキャスト)』で、ファッセルは「マイカのことは知っているだろう。彼は以前、自分を主力キックオフリターナーにするよう私に働きかけてきた」とコメント。「私はそれに対して、マイカ、それは私よりもうちょっと上の人にかけあうべき内容だと言った。でも、彼がそこに戻るのを見たいかと聞かれれば、間違いなくそうだ。彼は素晴らしい活躍をするはずだからね。彼ならキャッチして爆走し、信じられないほど多くのヤードを稼ぐだろう。だが、そうはならない。それは分かっている」

パーソンズはリーグ全体で最も支配的なディフェンダーの1人であり、最も優れた選手の1人でもある。将来、2回目の契約で大金を受け取ることが約束されているパーソンズが、キックリターンで危険にさらされることはないはずだが、その可能性を想像するのはいいだろう。

オフボールバッカーとしてもパスラッシャーとしても卓越しているパーソンズは、キャリアを開始してから3シーズン連続でプロボウルに選出されているほか、オールプロにも2度選出されている。パワー、スピード、万能性を併せ持つパーソンズからは、他にどのような面で優れているのだろうかという想像がかき立てられると言えよう。

とはいえ、24歳のパーソンズがスペシャルチームのスナップに参加したのは3年間で15回――ルーキーシーズンに14回、2023年シーズンに1回――だけだ。

それでも、パーソンズがキックのリターンやカバーで輝ける存在であることを知っているファッセルは、夢を見ることができる。ロサンゼルス・ラムズ在籍時にペンシルベニア州立大学を偵察した際に、初めてパーソンズが後者に取り組む姿を目にしたファッセルは、次のように回顧した。

「最終的にラムズがドラフト指名した(セーフティ/S)ニック・スコットをスカウトしにペンシルベニア州立大学に行ったときに、1年生のマイカがキックオフカバレッジに取り組むところを見たのを覚えている。私はキャム・ブラウンにも注目していたのだが、(パーソンズが)1年生のときに“キックオフに取り組んでいるあの選手は誰だ?”と思った。それで彼のことを調べたら、誰だか分からないけど、いつかきっと間違いない存在になるだろうと思った。だが、マイカは主力キックオフリターナーになりたいと言っていて、それはまだ許可されていないし、“6点差で残り時間はあと8秒だ。タッチダウンとキックリターンを決めないと勝てない”という状況にならない限り、これからもたぶん許可されないだろう。マイカをセカンドリターナーとして戻す可能性はある」

その可能性はある。しかし、パーソンズがカウボーイズですぐにキックリターンを担当しないことはほぼ確実だ。

ポッドキャストのホストを務めているタッカーは、ファッセルと新しいキックオフルールについて話し合う中で、実質的にキックオフリターンが消滅した2023年を経て、新ルールが2024年の試合にどのような影響を与えると思うかと疑問を投げかけた。次のシーズンでは、キック側のチームはキッカーを除く全選手がレシーブ側チームの40ヤードラインに並ぶ。キックオフ後、ボールが地面に触れる、またはランディングゾーン(レシーブ側チームのゴールラインと20ヤードラインの間にあるエリア)あるいはエンドゾーンにいる選手に触れるまで、キック側のチームは動いてはならない。このルールにより、キックオフリターンが増えるのは確実で、各チームがリターナーを2人に戻す可能性もある。

パーソンズがセカンドリターナーになるのは確かに魅力的だが、カウボーイズにはプロボウルに選出された経歴を持つワイドレシーバー(WR)ケボンタエ・ターピンがいる。ターピンの存在とキックリターンの復活が相まって、ファッセルは興奮しているようだ。

「つまり、飛び込めるものがたくさんあるということで、試合のクリエイティブな部分が格段に進歩するから、それは最高だ」と述べたファッセルは「去年は正直、シーズンを通してキックオフリターンは1回だった。自分たちが2試合に1回、リターンすることになるのは分かっていたからね。ケボンタエ・ターピンはシーズンを通してキックオフで10回リターンした。それは、コーチとしても、選手としても、チームにとって試合全体を変えるものだし、良いことだ」と続けた。

【RA】