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7年連続でドラフト1巡目指名なしのラムズが連続記録をストップへ

2024年04月14日(日) 16:14

ロサンゼルス・ラムズのロゴ【NFL】

華々しい雰囲気の中で2024年NFLドラフト全体1位指名選手が発表された後、ロサンゼルス・ラムズは歴史的な動きに出ることになる。

全体19位指名権を保有しているラムズは、2017年以降で初めて1巡目指名を行う予定だ。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、ラムズが1巡目指名権を保持し続け、現地4月25日(木)にデトロイトで指名することになれば、1967年以降に一般的となったドラフト時代で2番目に長い、1巡目指名権を持たない期間を断ち切ることになるという。

2024年ドラフトを迎えるにあたり、ラムズは1984年から1990年にかけてのワシントン・レッドスキンズ(当時)と並び、7年連続で1巡目指名を行なっていない。それ以前にも、1969年から1979年にかけて11年連続で1巡目指名権を保持していなかったレッドスキンズが、1巡目指名権を持たない期間でNFL史上最長記録を持っている。

歴史はさておき、ラムズはフランチャイズのロースター構築における方向転換を強調している。

ジェネラルマネジャー(GM)レス・スニードが1巡目指名権などいらないというアプローチをとる時代が終わったことで、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは信じられないことに、ヘッドコーチとしてのキャリアで初めて1巡目指名を行うことになった。

スーパーボウルに出場した数(2回)とそこで勝利した数(1回)がドラフト1巡目で指名した回数よりも多いマクベイHCは、クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフがラムズから全体1位指名された翌年にあたる2017年にヘッドコーチに就任。ゴフは現時点でラムズによって1巡目指名された最後の選手となっている。

スニードGMとラムズの1巡目指名権をトレードで手放すアプローチは、第56回スーパーボウルでの勝利によって、実りのあるものであることが分かった。しかし、2022年シーズンは主力選手のQBマシュー・スタッフォードやワイドレシーバー(WR)クーパー・カップ、ディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドの負傷もあり、5勝12敗と悲惨な成績でシーズンを終えている。

ラムズは昨季、レギュラーシーズンに10勝7敗を収めてワイルドカードラウンドでのプレーオフ進出を果たすなど、復活を遂げた。

NFLリサーチによると、ラムズの2023年におけるドラフト指名数はリーグ最多の14であり、ドラフトが7巡制になった1994年以降の単一シーズンにおける指名数として2位タイだという。1巡目指名こそ行わなかったが、ラムズは充実した2日目と3日目を過ごし、ガード(G)スティーブ・アヴィラやDTバイロン・ヤング、DTコビー・ターナー、WRプカ・ナクアといった選手を獲得した。

今年、11の指名権を保持しているラムズは、最初に全体19位で指名する予定だ。ラムズはグリーンベイ・パッカーズやアリゾナ・カーディナルスと並び、リーグで最も多くの指名権を持っている。

歴史的な――2017年以降で初の――1巡目指名を控える中、ラムズは昨シーズンに整えた基盤をもとにロースターの構築を続けていく予定だ。

【RA】