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アキレス腱断裂からの復帰は「とてもいい感じ」とジェッツQBロジャース、プレッシャーを歓迎

2024年05月22日(水) 11:25


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【NFL】

NFLで20年目のシーズンを迎えるニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが、復帰して調子を上げている。

40歳のロジャースは現地21日(火)に、昨年に負ったアキレス腱断裂からの復帰状況について語った。2024年のNFLシーズン開幕まで4カ月を切った現時点で、ロジャースは自身の状態に満足しているようだ。

ロジャースは次のように話した。

「すごくいい感じだよ。今は心理的な部分が課題だ。ここ数日間の練習はよかった。フィールドに出て、動き回り、考え込むことなく、次の日にどう反応するかを確認する。これが最後の段階だ」

「力は十分出せるし、動きもいい。あとはすべてをこなす自信だけだ」

ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーが以前にロジャースには活動制限を設けないと述べたことを受けて、ロジャース自身も自分の健康状態について久しぶりに前向きで明るい様子で次のようにコメントしている。

「何でもできるような気がする。トップスピードで走れる。問題はそういう瞬間に体が自然と反応するかどうかだ」

初期の結果はロジャースの言葉と一致しているようだ。ジェッツの守備コーディネーター(DC)ジェフ・ウルブリッチは、ロジャースがOTA(チーム合同練習)でのパフォーマンスにおいて“若さの泉”を見つけたと語り、負傷する前の1年前と比べても全く変わっていないように感じると指摘した。

ロジャースはジェッツオフェンスが“昨年より進んでいる”と感じ、ジェッツが今オフシーズンにオフェンシブライン(OL)を増強し、全体的にオフェンスの武器を増やしたことが気に入っていると明かした。フローラム・パークで再び興奮が高まっている理由がよく分かる。

しかし、ロジャースは同時に、楽観的な考えを捨て、現実を見据えた。ロジャースはもし自分とジェッツが今シーズンに、周囲の期待に沿うような成績を残せなければ、その後に何が起こるかは明らかだと承知しており、次のように語っている。

「まあ、自分ができることをしなければ、おそらくみんな(来季)ここを去ることになるだろう。そういうプレッシャーは好きだけどね。プレーするには厳しい市場だと分かっている。誰もが楽しめる場所じゃない。俺はそういうチャンスを楽しむんだ。それがNFLというもの。リーグで年齢を重ねるにつれて、自分が結果を残せなければ、チームは自分を放出するか、次の選手を後任に迎えることになる。グリーンベイ(パッカーズ)でもそうだったし、俺はあの頃より何歳か年を取っている。俺は自分たちが高いレベルでプレーして、生産的で競争力のあるチームになることを期待しているよ」

ロジャースは1年前より“ハングリー”であることを否定し「去年もかなりハングリーだった」と強調しており、それとは関係なく、今もいい状態にあるとつけ加えた。

「今を楽しんでいる。とても興味深い8カ月、9カ月間だった。復帰するために多くの努力をした。だから、この時間を楽しみ、仲間を知り、より良くなるための方法を探そうとしている」

また、ロジャースは“やる気満々”であり、“このスポーツが大好きだ”とコメントしており、それが異例の仕事のオファーがあったにもかかわらず、オフシーズン中の転職を考えなかった理由の一部だという。大統領候補のロバート・F・ケネディJr.が、11月の選挙に向けてロジャースに副大統領候補としてのオファーを出したと報じられている。

なぜロジャースはそのオファーを断ったのか? フットボールがあるからだ。

「選択肢は2つあった。引退して副大統領になるか、プレーを続けるか。俺はプレーを続けたかったんだ」とロジャース。

ジェッツはそのことに感謝している。たとえロジャースとの最後のチャンスになる可能性があっても、ジェッツは2023年のマスタープランが2024年に最終的にうまくいくのかを試すチャンスをもう1度得ることになる。

しかし、シーズンが盛り上がるにつれ、ロジャースがフィールド外で騒ぐことはもうないだろう。

潜在的な注意力散漫について尋ねられたロジャースは「そういう意見は尊重するが、それはオフシーズンでのことだ」と返答し、こう続けた。

「本当に貴重な機会だった。ポッドキャストのほとんどは俺の友人とのものだったし、ボビー(ロバートの愛称)の件は実際にあったことだ。どうやって広まったのかは分からない。シーズンが始まれば、フットボールにすべてを注ぐさ」

【KO】