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突破口を求めてQB交代を指示も、今後もジョーンズが先発とジャイアンツHCダボール

2024年10月21日(月) 11:17


ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【AP Photo/Frank Franklin II】

ニューヨーク・ジャイアンツが28対3でフィラデルフィア・イーグルスに敗れた、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズの振るわぬ日にも、一筋の希望はある。すなわち、ジョーンズにはまだ挽回するためのチャンスが残されているのだ。

ジャイアンツ攻撃陣はこの日の大部分をぬかるみにはまりこんだような様子で過ごし、すべてがうまくいかなかったジョーンズは、第4クオーターになってベンチに下げられた。その時点で、ジョーンズはパス21回中14回成功でわずか99ヤードを記録し、ジャイアンツは25点ビハインドの状態だった。

しかし、そういった苦戦にもかかわらず、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは試合後記者会見の早い段階で、これからもジョーンズに仕事を任せると報道陣に語っている。

ダボールHCはQBドリュー・ロックへの交代について「第4クオーターで28対3だったときに変えた。われわれは100ヤードしかマークしていなかったし、突破口を作るためだ」と話した。

「これからもダニエルがクオーターバックだ。しかし、われわれが攻撃面で十分ではなかったのは明らか。ほとんどヤードを獲得できなかった。ポイントもだ」

実際、ジャイアンツはハーフタイム直前に3ポイントを獲得したが、それ以外の部分では群をなすイーグルス守備陣に追い込まれ、圧倒されている。

チームの振るわぬパフォーマンスの原因が、ある程度ジョーンズにあるのは確かだが、その周囲でもほとんどのことがうまくいっていない。レフトタックル(LT)アンドリュー・トーマスはリスフラン関節の手術を受けてシーズンを終えている。ビッグブルーのグラウンドゲームも、うまく機能しなかった。QBスクランブル以外では、ジャイアンツがグラウンドで獲得したのは43ヤードのみであり、ランニングバック(RB)タイロン・トレーシーJr.が筆頭となる23ヤードをマークしている。

ジョーンズは試合を通じて脅威にさらされ、サック6回を受けた。一方で、時折チャンスがあった際にも、ビッグプレーを決めることに失敗。2試合を欠場していたワイドアウトのマリク・ネイバースが復帰したことも、状況を大きく変えるには至っていない。新人のネイバースはチームトップに当たる41ヤードを、キャッチ4回で稼いでいた。

ここ数年で爆発的なプレーを見せていないジョーンズにそれが可能だと考える根拠を問われたダボールHCは、はぐらかすようにこう答えている。

「彼の周りには爆発的なプレーが可能な選手が何人かいる。構想の段階まで戻り、その部分を改善するためにできる限りがんばっている。2週連続で、というより、それよりやや長い間、われわれはそういったものを生み出せていない。われわれにはそれが必要だ」

とは言え、ジャイアンツはジョーンズがいない場合でも、複数のドライブにわたって状況を変えることができなかった。ロックを投入した後も、ジャイアンツは25ポイントのリードによってペースダウンしたイーグルスを相手に苦戦している。

これから軌道に戻すため、ジャイアンツにとっては忘れてしまいたいゲームだった。チームはジョーンズをけん引約として前に進んでいくつもりだ。

そのジョーンズは報道陣に「これまで通り準備していくし、自分にできる限りのプレーをするつもり」とコメントしている。

「ここはダボールのチームだし、こういう決断を下すのは彼の役目。もちろん、俺は自分を信じているし、このオフェンスを信じているから、自分のことに集中していくだけさ」

ジャイアンツは次戦で、10月28日(月)【日本時間10月29日(火)】にピッツバーグ・スティーラーズと相まみえる。

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