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ジェッツへのWRアダムスのトレードについて「フットボールは甘くない」とレイダースオーナー

2024年10月21日(月) 11:24


ニューヨーク・ジェッツのデイバント・アダムス【AP Photo/Gene J. Puskar】

マーク・デイビスは亡き父親の後を継いでラスベガス・レイダースの主要オーナーに就任するずっと前から、物心ついた頃にはすでにチームに深く関わっていた。そのため、数々の出来事を目の当たりにしている。

だからこそ、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスをニューヨーク・ジェッツにトレードするという先週のビッグニュースは、デイビスにとって感情的には揺さぶられるものだったが、フットボールの面ではそれほど驚くべきことではなかったようだ。

現地15日(火)にアトランタで開催された秋季リーグミーティング後の静かなひととき、デイビスは『NFL.com』に対し、グリーンベイ・パッカーズとのトレードで大きな期待を背負って移籍してきたオールプロ級の選手を手放すことになったものの、今週が特に厳しい週だとは感じていないと語った。

「こういうことには慣れているから」とデイビスは言う。

「このスポーツの世界で育ってきたんだ。ビジネス面とフットボール面の両方があって、フットボールの面は甘くない。親友のWRクリフ・ブランチだって引退しなきゃならなかったし、いろんな選手がそれぞれのタイミングで引退したり、別の道を選んだりするのを見てきた分、動揺しなくなる」

2022年3月に1巡目と2巡目の指名権と引き換えにパッカーズからアダムスを獲得したレイダースは、当時のヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズ、ジェネラルマネジャー(GM)のデイブ・ジーグラー、そしてアダムスの親友であるクオーターバック(QB)デレック・カーとともに、どのチームもうらやむような成功を収めるつもりだった。しかし、何一つ計画通りに進まなかった。

今のレイダースには、当時の関係者は誰も残っていない。

ハムストリングの負傷から回復したアダムスは、パッカーズ時代にコンビを組んでいたQBアーロン・ロジャースと再び合流し、日曜日の試合で始めてジェッツの選手としてプレーした。アダムスは2024年の契約を再構築した一方で、それぞれ3,564万ドル(約53億1,962万円)となる2025年と2026年の契約には手をつけていない。

アダムスが来年もジェッツに残るためには、これらの契約の再調整が必要となり、2025年以降の契約内容についてはアダムス自身も関与することになる。ただし、これらは今後の課題となるだろう。

デイビスは、トレードに至った経緯について詳細な説明は避けたが、「うまくいかなかったのは残念だ。そうとしか言いようがない」と述べた。

デイビスはアダムスと親しい関係にあり、ロッカールームの雰囲気や選手たちの感覚を把握するために、リーダーの1人であるアダムスとよく話していたという。また、現パッカーズのランニングバック(RB)ジョシュ・ジェイコブズやディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーも、デイビスが頼りにしていた選手たちだった。

ところが、フットボールの面においてアダムスが他のチーム、とりわけジェッツでプレーしたいという意思を示したことがきっかけとなり、今回のトレードが実現した。クロスビーに関してもトレードのうわさが飛び交ったが、関係者によると、レイダースはクロスビーに対するオファーは受け取っておらず、仮にオファーがあったとしてもトレードの可能性はないとのことだ。

今週、『The Athletic(ジ・アスレチック)』に対してデイビスは、このうわさについて珍しくコメントした。

「基本的にそういったうわさには反応しないことにしている。そうしないと、ブラックホールに引き込まれるようなものだから」とデイビスは述べた上で、「そんなことは起こらない」と断言した。

アダムスに関して、デイビスはトム・テレスコGMやアントニオ・ピアースHCが率いるスタッフと話をするものの、最終的な判断は彼らに委ねるという。

「もちろん相談には応じるし、反対意見も述べることもあるが、最終的に決定を下すのは彼らだ。彼らには決定する権限がある」とデイビスは『NFL.com』に話している。

今週ほどインパクトのある決定はほかにないだろう。ハムストリングの負傷を抱えていたアダムスの状況は、クリーブランド・ブラウンズ戦での勝利、トレード要求、そして数週間にわたる不確実な展開と、まさに波乱続きだった。

デイビスは、ロッカールームがこのスター選手の離脱をどう受け止めているかと質問され、次のように答えている。

「それを実際に知るためには、ロッカールームに入って彼らがどう感じているかを直接聞くしかない。でも、選手たちの間で問題はないと確信している。彼らもしっかりと受け止めているだろう」

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